故・金正日総書記がこだわっていた!?「冷麺の食べ方」

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産経新聞ウォッチャーでライターのアンタニオウ猪木です。今週のビッグニュースといえば、北朝鮮の金正日総書記が死去した件ですが、20日の産経新聞でも大々的に取り上げられていました。その中でも特筆すべきは「金正日総書記 語録」です。

「(日本人拉致は)過去に特殊機関の一部の者が妄動主義、英雄主義に走って行った。遺憾なことであり、おわびする」といった発言はフムフム、とうなずかせてくれるわけですが、こんな発言まで紹介しています。

「(冷麺は)急いで召し上がるとおいしくありません。麺は余裕をもって召し上がればおいしい」

冷麺の食べ方を重要な「語録」として紹介する産経新聞のセンスが好きだからこそ、私はこの新聞を読んでいるのかもしれませんね。

お次は、「メジャーリーガー・商業的ロゴのタトゥー(入れ墨)を禁止する」という記事です。要は、メディア露出の多々ある野球選手が企業のロゴを模したタトゥーをして広告費を稼ぐのを禁止するよ、と大リーグ機構が宣言したということですね。これに対し、産経新聞は「『いかにもアメリカ』と、うなずくしかない笑える項目」と分析しています。

記事中には、投手の腕のタトゥーで投球が見えにくいと打者がクレームをつけたところ、その投手が「オレは黒人だ。タトゥーがはっきり見えるはずがない」と怒ったエピソードも書いています。

最後に紹介するのは中国の最新事情を伝える「中高年の恋はイケアで」という記事です。中国の上海市内にあるスウェーデン家具大手のイケアの喫茶コーナーが中高年の人たちが何百人も集まる、合コンの場になっているというもの。産経新聞は「イケアはいわば、“人生第2の恋愛の聖地”にもなった」とその現場の様子を伝えています。

その経緯を説明すると、無料で飲めるコーヒー目当てに押し掛けているうちに続々とカップルが誕生したというのだから、「棚から牡丹餅」と言うのか、「一石二鳥」と言えばいいのやら。さすが、たくましいですね。このチャンスを逃さない感じ、見習いたいくらいです…。

金正日総書記の死去の記事で埋め尽くされ、緊張感が漂う紙面を、一気にゆる〜い空気にする破壊力がある良記事です。

文/アンタニオウ猪木(ライター)