変化が激しいのが常のファッション業界ですが、やっぱり2011年もいろんなことがありました。ここで、特に世間の注目を集めたビッグ・ニュースをおさらいしましょう!
ガリアーノ・スキャンダル
ユダヤ人への暴言が原因で、クリスチャン・ディオールのトップ・デザイナーを解任されてしまったジョン・ガリアーノ。彼はパリのバーで、「俺は(ユダヤ人の大量虐殺を行なった)ヒトラーが大好きなんだ」と、居合わせた女性に言い放ったとか。当時ディオールの香水のモデルを務めていたナタリー・ポートマンは、自身がユダヤ人であることに誇りを持っており、今後ガリアーノとは一切関わらないだろうとコメントを発表している。

キャサリン妃関連の商品が次々と誕生
世界中から熱い視線が注がれたウィリアム王子とキャサリン妃のロイヤル・ウエディング。挙式から8か月が経とうとする今もキャサリン妃にまつわる報道は加熱する一方で、妃の愛用する香水がバカ売れしたほか、婚約発表で着ていた青のドレスや指輪のレプリカ、さらには妹ピッパ・ミドルトンと共にアクション・フィギュアまで売られている。果たして次は、どんな商品が出るのだろうか?

"性を超越したモデル"の台頭
ファッションに限らず、"何でもアリ"なことが普通になってきた今日この頃。モデル界でも、アンドレイ・ペジックやリア・Tといった、"性別にとらわれない"人気モデルが活躍中だ。特にアンドレイの今年のブレイクぶりは目を見張るものがあり、先日は『OUT』誌の「スタイルメーカー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、同誌でため息ものの美しさを披露した。

トレードマークにさよなら
代表作となったドラマ『フレンズ』のころから、サラサラのロングヘアがトレードマークだったジェニファー・アニストン。だが今年に入って、ついに「断髪」を決行。髪と共に過去ともサヨナラしたのかは定かではないが、現在は新恋人と幸せな日々を送っている。

ティーン・セレブのミューズ化が顕著に
セレブがファッション・ブランドのモデルを務めるのは珍しいことではありませんが、今年の傾向として、10代の若手セレブがブランドの広告塔に選ばれることが多かったです。映画『トゥルー・グリット』でアカデミー助演女優賞にノミネートされたヘイリー・スタインフェルド(14歳)がMiu Miuのモデルに選ばれ、『SUPER 8』で圧倒的な存在感を放った13歳のエル・ファニングはマーク・バイ・マーク・ジェイコブスのミューズに。

一方、『キック・アス』『モールス』で実力を見せつけたクロエ・グレース・モレッツも、『Teen Vogue』でキュートなファッションを披露。カルバン・クラインのファッションショーにも出席したそうで(しかも最前列!)、一流ブランドのミューズを務める日もそう遠くなさそうだ。余談ですがこの3人には、「10代ながらも、大人顔負けの女優魂を見せる」という共通点もある。

今年を代表するニュース映像 ロイヤル・ウエディング編