上司の理不尽な要求を上手く断る方法

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 理不尽、不条理。それらが横行する場所が「職場」だ。
 特に真面目な性格でちょっとした雑用を何でも引き受けていると、目をつけられて上司から便利屋扱いされていたり、「あいつは人がいいから」と自分が悪いわけでもないのにミスの責任をなすりつけられたりしてしまうこともある。
 もちろんはっきりと断れればいいのですが、立場は向こうのほうが上。それが出来たら苦労はしない。

 『職場の弱者につけ込む意地悪な命令・要求を賢く断る生き残り話術55の鉄則』(神岡真司/著、TAC出版/刊)では、そうした場面で上手く「ノー」と断ることで自分の存在感を高め、周りから認められる55の方法を紹介している。その中から2つのケースを取り上げてみよう。

■思いつきでミーティングする上司への対策
 上司は往々にして、思いつきで物を言う。もちろん、それなりの理由があるのだろうが、突然のチーム内ミーティングや打ち合わせを、その日の夜や翌日の朝など急な時間に入れてくることが多い。そのためにスケジュールを再設定しなければいけないのは酷な話。もちろん取引先との打ち合わせもあるはずだ。
 そして、部下が「それはちょっと無理です」と抵抗してくると、逆にムキになって押し通してこようとする上司もいる。こうした気まぐれな命令をしてくる上司をどう対処すればいいのか。

 神岡さんは、上司にとって部下は自分の言うことに従ってくれるイメージを持っており、それが自分のメンツを保つよりどころでもあるという。
 こんなタイプの上司は、まず幼稚な自尊心を満たしてあげることが大切。「かしこまりました」と了解し、「全員参加するようにスケジュールを調整させます」と言うことを聞く。そして30分後、「スケジュール調整に難航している」と報告し、強制参加だと得意先とトラブルになりかねないと伝え、実現不可能な状況を提示するのだ。

■プライドの高いデキる上司の勘違いミスをそれとなく反省させる方法
 決断も行動も素早く、飲み込みもはやい。そんなデキるビジネスマンだが、せっかちなせいか勘違いしてミスをしてしまう面もある。そんな上司はいないだろうか。
 部下から提出された、売上げ報告書のエクセルシートを見て「おい、お前。ここの数字データ、間違っているぞ!」と怒ってくるのだが、そのデータを作ったのは自分ではなく別の部下。さらに数字の単位を勘違いしたまま読み込み「どうなってるんだ」と詰めてくる。

 そんなときは「自分が作ったものではないし、単位を間違えているんじゃないですか?」と言い返したいところだが、こうした上司に皮肉や嫌味は逆効果。デキる分、プライドが高く、ミスを部下から指摘されるのは恥ずかしいのだ。
 相手のミスにつけ込んでは相手にただプライドを傷つかせるだけ。そこは「お忙しい課長に気が利かず申し訳ございませんでした」と神妙な顔でフォローすることが大切であり、「ナンバーワン課長の足を引っ張らないよう、今後は十分注意します」と持ち上げよう。そうすることで、相手は「騒いで悪かったな」と思うはずだ。

 もちろん、理不尽な要求にも「ノー」と言うことができれば、苦労はしない。しかし、「ノー」と言ってしまったがために、上司から目をつけられてしまったり、出世の道を閉ざされてしまったりすることもあるだろう。そうならないようにするためには、こうした上手く断る方法を身に付けるのは得策ではないだろうか。

 そんなときに本書に掲載されているような回避パターンを覚えておくことで、スムーズに事が運んだり、人間関係を壊さないまま上手く要求を断ることができる。
 イエスとノーのバリエーションを増やし、上手く使い分けること。それが職場でのストレスを大きく軽減する最大のポイントなのかも知れない。
(新刊JP編集部)



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