日本では冬の寒い日であっても子どもたちは運動場を半そでと半ズボンで走り回っている。日本に来た中国人はその光景を見てびっくり仰天するそうだ。中国メディアのヤフーチャイナはこのほど、「日本の子どもたちはどうして寒がらないのか」というテーマで、日本と中国の子どもたちの違いについて分析する記事を掲載した。以下は同記事より。

 日本の子どもは幼稚園から寒さに耐える訓練を受けており、冬季には全員参加の長距離走も行われる。冬になると子どもたちは半そでと半ズボン、ときには裸足で運動場を走って忍耐力を養うのだ。

 「冬に両足を出していて病気にならないのか」とすべての中国人は思うだろう。なぜなら中国では幼少のころから「寒さは足からやってくる」と教えるからだ。冬場に足を暖めることをおろそかにすれば、必ず病気になると信じているのだ。中国では「子どもは大人よりも服を一枚多く着るように」というのが一般的だが、日本ではその逆で「子どもは風の子」と呼ばれ、「大人よりも一枚少なく着るように」と考えられている。

 中国の冬の街中では防寒対策を万全にした子どもたちを見かける。確かに日本の子どものほうが中国の子どもよりも寒さに対する抵抗力がありそうだ。ある幼稚園で日中の子どもたちが一緒に運動会を開いた時に、中国の子どもたちは日本の子どもたちにかけっこで追いつけなかったと聞く。中国の子どもは日本の子どもに比べて少し「過保護」のようだ。

 日本では冬になると公園で裸になって乾布摩擦をしている子どもを見かける。その姿を見ると以前、日本のテレビ番組で放映していた番組を思い出す。それはある年配の日本人が真冬の零下の気温のなか、水泳着に着替えて寒中水泳をしている映像だ。日本の子どもの寒さに対する抵抗力は天性のものではなく、培われたものだろう。日本人は長寿の国と言われるが、彼らの長寿も決して偶然ではなさそうだ。(編集担当:及川源十郎)