医師が教えるストレス知らずの怒りの消し方

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 日々の生活の中でイラっとしたり、腹が立ったりすることは山ほどあります。多くの人はそのたびに自分の感情を押し殺すわけですが、その中には許しがたい「怒り」も当然あるはず。
 しかし、そもそも「怒り」は人間の根源的な感情であり、人間が生存していくために必要なものだと著者はいいます。だから、我慢をすればするほど強いストレスとなるのだそうです。

 医学博士の吉田たかよしさんは新刊『「怒り」を上手に消す技術』(ソフトバンククリエイティブ/刊)において、現代社会ではうまく「怒り」をコントロールする必要があると述べています。根源的な感情である「怒り」を無くしてしまうことはできないわけですし、「怒らない」といった我慢で乗り切ろうとすると余計なストレスが溜まる一方なのは多くの方が経験しています。
 では、どうすれば「怒り」を上手に消すことができるのでしょうか。本書からシチュエーション別に3つのケースをご紹介します。

■とりあえずスグに「怒り」を鎮めたい
 すぐに「怒り」を鎮めたいときに効果的なのが「つくり笑顔」です。心理学者のポール・エクマン氏は様々な民族を分析した結果、「笑顔」には社会的に効用があることを解明しました。それは「つくり笑顔」でも一緒で、一時的に脳がポジティブになり楽しい感情が生まれるそうです。つまり、笑顔を作るだけで楽しい感情を生じさせることができるのです。

■苦手な相手に対してのイライラを鎮めたい
 苦手な人がすぐ側にいるだけでイラついてしまう、そんなことありませんか。嫌いな相手と接触するたびにイライラの感情に振り回されていては身も心も疲れてしまいます。こういうとき感情を切り離して近寄らない、側から離れるなど、行動に移した方がいいそうです。このような「割り切った行動」を取るだけでも、脳は「怒りの対処がされた」と感じ、ストレスホルモンの放出を抑えてくれるそうです。

■「怒り」に対する魔法の手、『紙に書き出す!』
 じつは、脳の構造上、「怒り」を感じる部位と、「解決策」を練る部位は違います。しかし、ムカッとした時など、怒りを感じる部位の方が瞬間的に反応するので、脳は「怒りホルモン」で満たされてしまうのが、やっかいなところです。
 これに対処するのが、問題点を「紙に書く」という方法。面白い事に、こうするだけで、「解決策」を練る脳の部位がどんどん優位になり、自然とみなさんを問題解決へ向かわせてくれると著者は言っています。また、現代は、こうした「解決策」を練る部位を上手く使わないと、生きていくのが大変な時代でもあると著者は述べています。
 この他、本書では、怒りを有効的に使う方法、怒って出世した人の実例、など、怒りを消すだけでなく、上手く使ってしまう、という方法も盛りだくさんに載っています。
 いずれにしても、脳の特性をよく知る医師だからこそ、無理のない、上手な「怒り」への対処法が書けるのでしょう。

 繰り返しになりますが「怒り」を無くすことはできませんし、無理に抑えたとしてもストレスがたまるだけ。だからこそ「怒り」の感情をごまかさず、そのエネルギーを現代打破のために活用することが大切です。
 本書では様々な「怒り」との付き合い方が紹介されており、読んだその瞬間から「怒り」を活用することができます。「自分はちょっと怒りっぽいかも」と思う人や「最近、イライラを無理して押さえ込んでいるな」と感じている人は、怒りを上手に消す方法を試してみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)



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