GPSを使って、巨大なライフネット生命ロゴを描いてみる。
GPSを使って、地上に絵を描く「GPSロガー」と呼ばれる人達がいる。GPSとはケータイやカーナビでお馴染みの、衛星をつかって地上での位置を特定するシステムだが、GPSロガー達はより精度の高いGPS測定専用機を持って歩き、その軌跡で絵を描いているのだ。

今回、ライフネット生命の保有契約件数が10万件を突破したことを祝うため、10万という数字にちなんで、東京都港区約10万世帯を囲む巨大ライフネット生命ロゴを描くことに挑んだ。協力いただいたのは「GPSロガー」の第一人者である石川初さん。TV番組『タモリ倶楽部』でタモリさんの似顔絵を地上に描いたこともある方。

この企画は、「10万」をテーマとした無謀な企画にチャレンジする、「おめでとう10万件特設サイト」の第3話目の記事で、すでに前回、「納豆を10万回混ぜてみる」という企画が実施されている。

今回は、10万を、地図上の面積で表現するという漠然としたイメージの企画である。ライフネット生命は、ニフティ・デイリーポータルZとライブドアが共同で行うバカ広告企画グループ「バカジャイル」にいつも協力して頂いており、現状で唯一の理解者であり、その懐の深さは広告業界でも話題?である。

これが巨大ロゴの完成イメージだ!
港区の世帯数は、118,965世帯(2011年12月1日時点)なのだが、10万世帯に近づけるべく若干ロゴの範囲を小さくしている。


ロゴのちょうど眉毛の上あたりの「A」と書いた赤いピンに注目いただきたい。

この場所こそ、ライフネット生命の創業地なのだ。2006年10月23日、小さなビルの一室で、出口社長と岩瀬副社長の2人は、これからの生命保険のありかたについて熱く語り合っていた。この創業地を、今回のGPS企画のスタート地点とした。ライフネット生命の10万件への歩みと、今回の我々の歩みを重ねるのだ。

ちなみに当時のビルは取り壊され、現在は木になっている。



木の近くで、ライフネット生命の出口社長に創業当時の様子を再現していただいた。


奥が出口社長で、手前が岩瀬副社長役を演じる、デイリーポータルZ編集長の林さんだ。
ちなみに出口社長は事前に何も知らされずに現場に来られたが、スタッフがGPSの趣旨を説明すると、「わかった!まかせた!」と快諾いただいたので、とりあえずその場で白ジャケットに着替えて頂いた。お願いしておいてなんだが、出口社長の懐の深さには毎回驚くばかりだ。



林さん(40歳)は損保と生保の区別もままならず、ハトに選んでもらった生命保険に加入しているが、熱心に岩瀬副社長役を演じている。
そんな林さんにもやさしく保険について教える出口社長。ライフネット生命は、UCDAアワード2011 生命保険インターネットサービス部門「情報のわかりやすさ賞」を受賞しており、今のところ林さんが唯一理解できる保険である。


あの頃は志と青空だけがあった。
(イメージです。当時のオフィスは屋内でしたが)

そして早速、GPS測定器を出口社長に付け、コースを歩き始めて頂く。といっても写真だと歩いているかわからないので、連続写真にしてみた。


横断歩道を歩く出口社長。この風景はどこかで見たことがある…。ビートルズの『アビイ・ロード』(Abbey Road)だ。ビートルズと同じような伝説が今、始まろうとしている?