10のクリスマスプレゼントだ。南米から10人の選手がスーツケースの準備をし、ヨーロッパへの上陸を夢見ている。調査段階は終わった。今は、進めている交渉を契約へとつなげるときだ。

1:レアンドロ・ダミアン(インテルナシオナウ)

このフオリクラッセは、セリエAでもすぐに違いをつくる準備が最もできている選手だ。確かに3000万ユーロ(約30億5000万円)も必要で、スペイン勢やイングランド勢が狙っている。だが、L・ダミアンはイタリア、特にユヴェントスとミランを夢見ているのだ。

前回の代表戦で、彼はミランのマーケットでの動きについてチアゴ・シウバに尋ねている。だが、状況はこう着状態だ。彼は真のボンバーで、空中戦に強く、相手エリア内での動きに長けている。彼が欲しいクラブは、すぐに前進しなければいけない。

2:ルーカス(サンパウロ)

彼は難しい時期にある。1年前はブラジルサッカー界の真のスターと思われていた。ロナウドのようなレジェンドたちとも比較され、8000万ユーロ(約81億4000万円)の違約金で保護されていた。だが、今の彼は変革の時期にある。まだ20歳にもなっていない若者なら、当然のことだ。

しかし、その才能に変わりはない。そして、今の彼の価格は“わずか”2500〜3000万ユーロ(約25億4000万〜30億5000万円)だ。アーセナルがサンパウロに重要なオファーをしたばかりだが、ルーカスはインテルとの話をまとめたがっている。彼は自分のアイドルの一人であるヴェスレイ・スナイデルとのプレーを望んでいるのだ。そのフレッシュさ、タレント、ボールを持ったときの動きは、クラウディオ・ラニエリ監督のチームにとっても貴重な存在となり得るはずだ。

3:ガンソ(サントス)

1年前はミラン移籍まであと一歩に思われた。アドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役が獲得を望み、アレシャンドレ・パトやロビーニョ、T・シウバも声高に加入を呼びかけた。今、サントスの背番号10は、度重なるケガと、主役になれなかったクラブ・ワールドカップのために、大舞台から姿を消してしまっている。

だが、ガンソ獲得がビッグビジネスであることに変わりはない。その価格は約2000万ユーロ(約20億4000万円)。確かに、セリエAにふさわしいプレースピードがないとの疑問は残るが、そのリスクを恐れてはいけない。ミランは再び彼の獲得に動くかもしれないが、そうじゃなければレオナルドSD(スポーツディレクター)がパリ・サンジェルマンへ連れていこうとするだろう。

4:カセミロ(サンパウロ)

彼も1年前はもっと騒がれていた選手だ。ブラジルサッカー界では起こり得ることだろう。一瞬のうちに5000万ユーロ(約50億9000万円)クラスの選手となり、すぐに電車に乗ることができなければ、あっという間に忘れ去られてしまう恐れがあるのだ。カセミロはモダンなレジスタで、簡単にゴールまで達することもできる。インテルやローマでうまくやれるはずだ。

5:パウリーニョ(コリンチャンス)

コリンチャンスは彼を売却したくないと誓い、選手もブラジルを離れたくないと誓っている。だが実際は、ヨーロッパ移籍に向けてすべてが準備できているのだ。ローマのフランコ・バルディーニGM(ゼネラルマネジャー)は、すでに1500万ユーロ(約15億3000万円)のオファーを提示している。優れた両足と戦術センスを持つカセミロは、ルイス・エンリケ監督の戦術に完璧だろう。だが、インテルも彼を狙っている。