中国・広東省陽春市で23日、ネコ肉入りの鍋を食べた会社社長が中毒症状を起こし、死亡した。中国国際放送局が伝えた。

 死亡したのは、同省高州市にある会社の社長、龍利源さん。報道によると「有名な富豪で省人民代表を務め、省の優秀共産党員」とのことだ。23日午後、龍さんは知人2名と一緒に陽春市内の火鍋店に入り、ネコ肉入りの鍋を食べた。スープを飲んだ際、1名が「まずい。毒でも入っているのでは」と話すともう1名が「良薬口に苦しだよ」と返すやり取りがあり、その後3名は中毒症状を起こして病院に運ばれた。

 龍さんは病院で緊急治療を受けたものの間もなく死亡した。知人の2名は中毒症状が軽く、命に別条はないという。同市公安局などは食品の検査による中毒原因分析を直ちに指示したが、検査結果は出ていない。関係者は「誰かが故意に毒を入れた可能性もあるとして、分析結果が出るのを待っている」と語った。(編集担当:柳川俊之)