ダイバシティ(多様性)への取り組みをうたうノードストロムのウェブサイト

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米国で働く約10万人の労働者の回答を分析した「全米で従業員が最もハッピーな企業ランキング2012年」の1位に、ホテルチェーンの「ヒルトン・ワールドワイド」が輝いた。2位以下には、大手ゼネコンのフルーア、ヘルスケア製品メーカーのジョンソン&ジョンソン、高級デパートのノードストロム、総合化学会社のBASFが続いた。

従業員の平均年収(1ドル78円換算)は、2位のフルーアが683万円、3位のジョンソン&ジョンソンが638万円なのに対し、1位のヒルトンは452万円、4位のノードストロムは312万円足らずだった。報酬だけが労働者の満足を高めているわけではない、ということだろうか。

胸を張って勤め先を言えることも大事

米就職情報サイトの「CareerBliss」が調査。労働者が会社を評価する項目には、「企業の将来性」や「報酬」「手当」のほか、「自分のキャリアに有利か」「他人に勧められるか」「ワークライフバランス」「上司との関係」などがあがっている。

個々の要素が、全体のスコアにどう影響するのか明確ではないが、例えばノードストロムを同業他社と比較すると、最も違いが大きかったのは「他人に勧められるか」という要素だ。業界平均が3.3ポイントに対し、ノードストロムが4.1ポイントとなっている。

ノードストロムといえば、「絶対にノーと言わない百貨店」として顧客満足度ナンバー1を獲得した企業。「私はノードストロムに勤めています」と胸を張って他人に言えることが、従業員の幸福に大きく関係しているといえそうだ。知名度のほかには、「報酬」を抑えて「手当て」と「会社の将来性」が続いている。

昨年1位のグーグルや、32位に入っていたマイクロソフトは、トップ50から外れている。調査元では「優秀な人材をめぐって業界で獲得競争が起きており、その影響が出ているようだ」としている。順位の変動が大きすぎる気もするが、両社は大丈夫なのだろうか。