19日に死亡が発表された北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の遺体の周りに白い菊とともに飾られていた赤い花は「金正日花」と呼ばれるベゴニアの改良品種で、実は日本で栽培されたものだった。韓国メディアが伝えた。

 「金正日花」は別名「不滅の花」とも呼ばれ、北朝鮮では金総書記を象徴する花としてバッジまで作られている。2009年に北朝鮮がデノミを行った際に新50ウォン硬貨図案にも用いられた。

 「金正日花」はラテンアメリカが原産地のベゴニアの一種で、園芸研究家の加茂元照さんが金総書記のために20年間をかけて品種改良を行い、1988年2月16日の46歳の誕生祝いとして寄贈されたと伝えられている。

 現在「金正日花」は、北朝鮮全域の40カ所と中国の丹東市で特別に栽培されており、毎年誕生日を控えた2月14日には平壌で金正日花特別展示会を開いていた。ただ寒さに弱く、2月という寒い時期に開花できるよう栽培するには、大量の石油を用いて暖かい環境を作らないといけないという。(編集担当:金志秀)