ケッペルを徹底分析.3「シーズン終盤に増えた『変化球』!苦手を克服する姿勢に伸びしろを感じる。」
吉井コーチのコメントにもあったのですが、
「ケッペルは変化球(特にカーブ)が苦手」とのこと。
緩急を使った投球を苦手にしており、直球系(ツーシーム)一辺倒の投球を強いられました。
ちなみに、球種別の被打率を見てみますと・・・
※数試合抜けているため、左右成績は除外して見て下さい
※最終結果は対右→被打率0.275 対左→被打率0.259となっているため、合計の被打率のみ参考にします
ケッペルの投球傾向としては・・・
・直球系 →約7割〜8割
・スライダー→約1.5割
直球系中心の投手ですが、変化球の軸は「スライダー」。
このスライダーの被打率は0.333と、100打数以上ありながら非常に悪い数値となっております。
また、その他の変化球の被打率も悪く、直球系(ツーシーム)に頼るしかない投球。
今シーズンは低反発球へ統一されたこともあり、
ツーシームが良く動いてくれて有効だったようですが、
さすがにプロ野球の世界で直球系(ツーシーム)だけではいずれ限界が来るのでは・・・
・・・と思っていたシーズン終盤。ケッペルは投球スタイルを変更してきました。
下記は月別の球種割合です。
注目したいのは、9月15日以降の「カーブ」の球種割合です。
今まで苦手としており、ほとんど使用してこなかった「カーブ」を使い始めました。
もちろん目的は「緩急をつけること」。
わかりやすくするために、中盤までと終盤の球種割合合計を見比べると下記の通りです。
直球系の割合が減り、カーブの割合が増加したことが数値からも見て取れます。
これも吉井コーチが以前コメントしておりましたが、
9月15日の登板前に「カーブ」をかなり練習していたようです。
※9月15日以降の登板でも何故かカーブを使わない試合もありましたが(苦笑)
恐らく直球系(ツーシーム)一辺倒の投球では、この先厳しい・・・
というのをバッテリーは感じ取っていたのだと思います。
「投球の幅を広げたい」ということでしょうね。
斎藤佑や、後に書くウルフもそうでしたが、
日ハムバッテリーやコーチ陣は今後を見据えて悪いところを修正、新しいことを試す・・・
というのを割と活発に行ってくれている様に感じます。
※他球団はデータ取っていないので比較できませんが・・・
・悪いところの原因追及
↓
・改善策を考える
↓
・実行して結果を見る
当たり前のことですが、実際にデータ数字にまで変化が表れ結果もだす・・・
というのはなかなか難しいことです。
この「当たり前のところ」をしっかりとやってくるところに、
日ハムバッテリー陣+コーチ陣の強さを感じられるような気がします。
<つづく>
「ケッペルは変化球(特にカーブ)が苦手」とのこと。
緩急を使った投球を苦手にしており、直球系(ツーシーム)一辺倒の投球を強いられました。
ちなみに、球種別の被打率を見てみますと・・・
※数試合抜けているため、左右成績は除外して見て下さい
※最終結果は対右→被打率0.275 対左→被打率0.259となっているため、合計の被打率のみ参考にします
・直球系 →約7割〜8割
・スライダー→約1.5割
直球系中心の投手ですが、変化球の軸は「スライダー」。
このスライダーの被打率は0.333と、100打数以上ありながら非常に悪い数値となっております。
また、その他の変化球の被打率も悪く、直球系(ツーシーム)に頼るしかない投球。
今シーズンは低反発球へ統一されたこともあり、
ツーシームが良く動いてくれて有効だったようですが、
さすがにプロ野球の世界で直球系(ツーシーム)だけではいずれ限界が来るのでは・・・
・・・と思っていたシーズン終盤。ケッペルは投球スタイルを変更してきました。
下記は月別の球種割合です。
注目したいのは、9月15日以降の「カーブ」の球種割合です。
今まで苦手としており、ほとんど使用してこなかった「カーブ」を使い始めました。
もちろん目的は「緩急をつけること」。
わかりやすくするために、中盤までと終盤の球種割合合計を見比べると下記の通りです。
直球系の割合が減り、カーブの割合が増加したことが数値からも見て取れます。
これも吉井コーチが以前コメントしておりましたが、
9月15日の登板前に「カーブ」をかなり練習していたようです。
※9月15日以降の登板でも何故かカーブを使わない試合もありましたが(苦笑)
恐らく直球系(ツーシーム)一辺倒の投球では、この先厳しい・・・
というのをバッテリーは感じ取っていたのだと思います。
「投球の幅を広げたい」ということでしょうね。
斎藤佑や、後に書くウルフもそうでしたが、
日ハムバッテリーやコーチ陣は今後を見据えて悪いところを修正、新しいことを試す・・・
というのを割と活発に行ってくれている様に感じます。
※他球団はデータ取っていないので比較できませんが・・・
・悪いところの原因追及
↓
・改善策を考える
↓
・実行して結果を見る
当たり前のことですが、実際にデータ数字にまで変化が表れ結果もだす・・・
というのはなかなか難しいことです。
この「当たり前のところ」をしっかりとやってくるところに、
日ハムバッテリー陣+コーチ陣の強さを感じられるような気がします。
<つづく>
元高校球児(内野手)。右投/両打ち。物心ついた時から日ハムファン。2011年は「配球」等の分析に力を入れて行きたいと思います。