12月1日に解禁された就職活動。経団連が掲げた「学業優先」によって、昨年より2か月遅れで始まりました。学生だけでなく、採用する企業側もとまどいを隠せない様子。短くなった活動期間を補うべく、新たな採用ツールとしてフェイスブックを使う企業が増加するなど、さっそく変化が見られています。

 『あの企業の入社試験に、あのひとが答えたなら。』は、日本放送協会(NHK)、フジテレビ、博報堂、朝日新聞、集英社など、大手マスコミほか13社で実際に出された試験の問題を使った就活指南本。

 答える人たちは、『もしドラ』の作者・岩崎夏海氏、クリエイティブディレクター・箭内道彦氏、宇宙飛行士・野口聡一氏、作家・三浦しをん氏など、各界の第一線で活躍する人たちばかり。

 岩崎夏海氏は、NHKの800字以内の小論文に挑みました。お題は「〇〇力」で、「〇〇の部分に自分で選んだ言葉をあてはめてタイトルとし、「社会への提言を自由に論述してください」というのが問題です。

 岩崎さんは「ゆとり力」というタイトルで、普段はネガティブにとりあげられがちな「ゆとり世代」の特徴を論じ、彼らに学ぶべき「慎ましやかな生活の中にも『幸せ』や『楽しさ』を見つける」能力を綴りました。

 「ゆとり」という言葉を選んだセンスと、わかりやすく説得力のある論旨は、さすがプロの作家。本人は、「最近では『老人力』や『女子力』など、力の弱いもの(ある意味ネガティブなイメージのもの)と組み合わせると価値を持つケースが多い」ことを見極めた結果だと話します。

 就職道場「森ゼミ」代表・森吉弘氏の解説によれば、この小論文のポイントは、「切り口の」のうまさ。「全部読んでもらえると思ったら大間違いで、『ゆとり力』だから読んでもらえる」といいます。

 思わず納得の解答例に、就活中の学生でなくともひざを打つはず。すでに社会人になった人にとっても、この発想力には見習うべきものが多い指南本です。



『もし「もしドラ」の作者がNHKの入社試験を受けたら・・・内定出来るのか!?』
 著者:
 出版社:青志社
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