移籍に近づいている者もいれば、別のところへ飛び立つ者もいるだろう。セリエAにやってくる選手もいるはずだ。すべて南米の選手のことである。交渉が熱を帯びている選手たちは以下のとおりだ。

●カルロス・テベス(マンチェスター・シティ)
ミランとマンCの交渉は続いている(次回は今週、ロンドンで開催予定)。だが、両者の開きは変わっていない。ミランはレンタルでのテベス獲得を求め、マンCはすぐに完全放出したいと望んでいる。選手はブエノスアイレスでゴルフとカラオケを楽しんでいる一方で、ミラン行きに傾いているところだ。厄介なのは、一瞬で交渉を加速させかねないパリ・サンジェルマン(PSG)だ。いずれにしても、近いうちに移籍が発表されることはないだろう。

●マルティン・カセレス(セビージャ)
ユヴェントスのアントニオ・コンテ監督はカセレスの復帰に魅力を感じている。2年前、同選手は悪くなかったが、1200万ユーロ(約12億2000万円)でバルセロナから買い取られることはなかった。だが今、ユーヴェは再びセビージャから彼を獲得しようとしている。300万ユーロ(約3億1000万円)でのレンタルと、700万ユーロ(約7億1000万円)の買い取り額という条件だ。あとはセビージャに委ねられる。なお、ユヴェントスは中盤で別の南米の選手に関心を抱いている。ポルトMFグアリンへのプレッシャーをかけ続けているところだ。

●パウリーニョ(コリンチャンス)
彼は18歳のとき、すでに欧州でプレーしている。だが、ポーランドやリトアニアでは、人種差別の問題に直面し、また彼も準備がまだできていなかった。それから4年。パウリーニョはコリンチャンスでリーグを制覇し、ベストプレーヤーの一人となった。完全に準備はできたようだ。ミランとローマに加え、インテルも650万ユーロ(約6億6000万円)のオファーでプッシュしている。だが、インテルが狙っているのは彼だけではない。サンパウロMFルーカスの獲得プランも検討しており、ほかにもバスコ・ダ・ガマのロムロ、コリンチャンスのラルフもいる。夢はサンパウロのカセミロとポルトのフェルナンドだが、大金が必要になるだろう。

●エドゥアルド・バルガス(ウニベルシダー・デ・チリ)
ナポリ移籍は決まったのだろうか? サインが交わされるまでは、ノーだ。だが印象としては、ぎりぎりで争奪戦に参入したクラブがいるにもかかわらず、近いうちにナポリに来ると思われる。一方、ナポリはウラカンMFロドリゴ・バッタッリャにも関心を寄せている。19日には、ナポリで彼を見たとの声も上がっているが…。