SKE48の新曲「片想いFinally」のMVが公開され、その内容が過激だと話題になっています。今回のMVで描かれるのは、メンバー同士の同性愛や嫉妬、いじめ、略奪、快楽、暴力......。17歳の矢神久美と14歳の木本花音による過激なキスシーンがあるなど、これまでの明るく爽やかだったSKE48のイメージを大きく覆す内容となっています。

 日本を牽引するアイドルが、タブーとされがちな「同性愛」を表現することで、様々な声が聞こえてきそうです。


 「自然界の性は本来多様で人間も同じ」「同性愛は異常ではなくて少数派」

 このように同性愛を説明しているのは、書籍『マンゴスチンの恋人』に登場する生物の先生。小学館が主催する第12回小学館文庫小説賞を受賞した、遠野りりこ氏の作品です。同作では、「セクシャルマイノリティ」をテーマにしており、4つの恋物語で構成されています。

 高校2年生の季里子は、幼い頃にスイミングスクールで受けたセクハラがトラウマで、恋を知らず悩んでいました。クラスメイトから何度も告白されるも、その気になれずにいましたが、ある日出会った人妻・笙子に心を動かされて、肌を重ねるように......。季里子と同じクラスの実森は、誰もが認める学校一の美少女。そんな彼女に、存在感の薄いオタクの雪村が体の変化についての悩みを打ち明けると、次第に実森は雪村の人柄に信頼を寄せるようになります。実森の友人・葵は、援助交際をしていた男に脅迫され、ある計画の協力者に。また、生物教師の梢は同性愛者であることをカミングアウトするべきか悩んでいました......。

 セクシャルマイノリティのそれぞれの恋を描いた同作は、甘酸っぱさだけでなく、どこか懐かしさを感じる物語として仕上がっています。それは、セクシャルマジョリティだった人でも、青春期にどこかマイノリティ精神を隠し持っていたからではないでしょうか。音楽や映画、ファッション......、青春期の若者は、「他者との違い」を強く意識するもの。誰もが秘めたマイノリティ精神をくすぐる作品となっています。



『SKE48が「同性愛」MV、セクシャルマイノリティは身近な存在?』
 著者:
 出版社:小学館
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