金総書記の死を予見していた北朝鮮住民たち…現在の反応は以外と「冷淡」

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北朝鮮中央通信は19日、金正日(キム・ジョンイル)総書記が17日に死去したことを、特別放送を通じて発表した。

同ニュースは日本でも相次ぎ報じられ、北朝鮮の住民たちが金総書記の死を悼んで泣き叫ぶ姿なども伝えられた。だが、韓国の北朝鮮専門メディアによると、北朝鮮住民たちは実際のところそこまで悲しんではおらず、むしろ冷淡な反応をみせているのだという。

対北朝鮮メディア「デイリーNK」は19日の報道で、消息筋の話を引用し「金正日の死去に接した住民たちの態度は、金日成が死去した時とは明らかに雰囲気が違う」と北朝鮮の様子について紹介した。金日成首席が死去した当時、住民たちは心から追悼の意を表していたが、今はやむを得ず悲しみを表しているように感じるのだという。

デイリーNKはその理由として、金総書記が北朝鮮の最高ポストに就任して以来、経済難が長く続いていることや貨幣改革の失敗、さまざまな統制措置により指導部に対する不信感が極度に達していることなどを挙げている。

対北朝鮮ラジオ「開かれた北韓放送」も、北朝鮮住民たちは「来るときが来た」といった感じの反応を見せていると伝えている。消息筋の話しによれば、住民たちは金総書記の死をある程度予見しており、ある北朝鮮の貿易商は市場閉鎖を憂慮して中国に発注していた品をキャンセルするなど、対応策を講じているという。

北朝鮮住民たちは一見すると金総書記の死を悲しんでいるようだが、内心は今後自分たちはどうなっていくのか、後継者とされる三男の正恩(ジョンウン)は北朝鮮の舵取りができるのかといった不安でいっぱいのようだ。

参照:号泣する北住民たち、内心は…「来ることがきた」 - MKニュース
参照:「悲痛、不安…」北朝鮮住民、涙の波反復放送 - SBSニュース

(文:林由美)

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