ハリウッドといえば映画スターを数多く生んできた映画の聖地だが、よく考えると昔から不良のたまり場でもあった。マーロン・ブランドからジョニー・デップまで、時代を彩ってきたスターの多くには、黒歴史ともいえる時代がある。飲酒運転を繰り返し、ドラッグもやめられず街で暴れたり、セレブたちの社会的なトラブルを伝えるニュースは途切れることがない。このようにハリウッドが不良の宝箱だとしても、その中でもちょっとレベルの違う問題児が、サシャ・バロン・コーエンだ。

映画スターたちが問題を起こす場合、それは彼らの私生活でトラブルが発生するのが普通だが、サシャ・バロン・コーエンの場合はテレビや映画のスクリーンの中で問題を引き起こす。『アリ・G』『ボラット』『ブルーノ』など、さまざまなキャラクターとして映画に登場し、宗教問題やゲイ問題といったデリケートな話題を茶化してきたサシャ。映画の撮影の多くが無許可もしくはウソの説明をして行なわれたために、出演した多くの一般人から訴えられている。またカザフスタン人に扮した『ボラット』では、カザフスタン外務省から法的措置を受ける寸前まで問題が大きくなった。

どう考えてもハリウッドで一番無茶をしているサシャの最新作の予告編が発表され、さっそく注目を集めている。サシャが最新作で選んだテーマは「独裁者」。これまでの映画のタイトルには、演じるキャラクターの名前がつけられていたが、最新作のタイトルは『The Dictator(独裁者・暴君)』で、かなり直球であることがわかった。

サシャが再び暴れまくる!? 『The Dictator』予告編


この映画でサシャは、北アフリカのとある国を治める「アラディーン」という独裁者を演じており、予告編を見るかぎり、「完全にアホの独裁者」であるため、これまたかなりの問題を引き起こしそうな内容になっている。サダム・フセインやカダフィ大佐を彷彿とさせる「アラディーン」がアメリカを訪れ、暴れまわる予告編では、ニューヨークの街を象に乗りながら行進し「アメリカ、エイズには絶好の国」という暴言を吐いたり、なんとミーガン・フォックスが売春婦のような扱いを受けたりする。不謹慎なシーンが連発のこの映画は、2012年の夏に公開される予定だが、無事に公開されることを祈っていよう。