韓国の軍関係者は18日、2011年6月に実施した実射訓練で、F−4戦闘機からミサイル「AGM−142」(ポップアイ)3発を発射したところ、2発が発射直後に落下したと明らかにした。複数の韓国メディアが報じた。

 軍関係者は、発射したミサイル3発のうち2発は推進体のバッテリーが作動せず、標的に向かって飛ばずにそのまま海に落下したと話した。原因は整備不良とみられており、韓国国内からは戦力に問題があるとの指摘が挙がった。

 韓国軍は北朝鮮のミサイル発射基地など主要軍事施設を攻撃するため、2002年にイスラエルからポップアイ約100発を導入した。1発あたり12億ウォン(約8000万円)という。

 推進体のバッテリーは点火後に作動する。韓国には事前にバッテリーが作動するか確認する技術がないことから、定期的なバッテリー交換が必要となるが、空軍は予算不足を理由に管理を怠っていた。ポップアイのバッテリーは6000万ウォン(約400万円)で、寿命は10―12年程度。08年の訓練以来3年ぶりに発射した。

 空軍はミサイル墜落事故を受けて、バッテリー交換費用を2012年度予算に計上したが、ほかの重要事業も多いことから予算が確保できるかは不透明という。

 韓国メディアは、「空軍は対北朝鮮戦力に穴を空けたことへの責任は免れないだろう」と伝えた。(編集担当:新川悠)