金正日の後継者、正恩氏の素顔

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 今日12月19日、17日午前に北朝鮮の金正日総書記が死去したと報じられた。

 これを受けて同氏の正式な後継者となることが決定していた三男の金正恩(キム・ジョンウン)氏が職務を引き継ぎ、いよいよ本格的に実務にあたることが予想される。

 日本ではこれまで正恩氏についての十分な報道がされてこなかったが、彼はどのような人物なのだろうか。

 金正日の専属料理人を務めた経験を持つ藤本健二氏は、調理師という仕事の傍ら、子供時代の正恩氏の遊び相手を務めてきたという。

■後継者キム・ジョンウンの素顔
 藤本氏は著書『北の後継者 キム・ジョンウン』(中央公論新社/刊)で、ジョンウン氏は兄のジョンチョル氏ととても仲が良かったが、性格は好対照だったと述べている。
 おとなしいジョンチョル氏に対し、ジョンウン氏はやんちゃなところがある。しかし自身の留学経験から、外国と北朝鮮を冷静に対比できる視点を持っているようだ。

 また、同氏はジョンウン氏は少年期から集団の中でリーダーシップを発揮していたとも語っている。藤本氏は少年期のジョンウン氏がバスケットボールの試合の後、チームメイトのいいプレーは誉め、悪かった点は具体的に指摘するのに対し、ジョンチョル氏は試合が終わるとすぐに帰ってしまう様子を見て、

(ジョンウン氏が)単に人の先頭に立とうとするだけでなく、十代半ばにして、人の心をつかむ術を身につけていたのには感心するばかりだった。

 と述べている通り、ジョンウン氏を、人心掌握に優れ、統治者の資質があると考えていることがうかがえる。

 『北の後継者 キム・ジョンウン』は金正日氏やジョンチョル氏、ジョンウン氏と濃密な時間を過ごしてきた者だからこそ知る北朝鮮・金家の内情が生々しく綴られている。正日氏の後継者となった正恩氏が、国内政策、外交でどのような路線を取るのかはまだ定かではないが、本書に描かれている正恩氏の人物像を知ることは、それを考えるヒントになることだろう。
(新刊JP編集部)


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