去年の初場所後、大相撲界を追われた元横綱・朝青龍(31)が、まんまとハメられた。

 11月30日、警視庁捜査二課は、元朝青龍から1億円を騙し取った詐欺の疑いで、神奈川県逗子市小坪の会社役員、菊地武雄容疑者(77)と埼玉県所沢市の会社役員、熊田隆春容疑者(63)を逮捕。両容疑者は'09年の4月上旬、都内のホテルで、当時バリバリの現役だった元朝青龍に、
 「フィリピンに持っている金塊を溶かして現金化する。保管料を延滞しているので、1億円貸して欲しい。金塊を現金化出来たら、モンゴル開発のために1兆円使いたい」
 とウソを言い、二度に渡って現金計1億円を騙し取ったという。元朝青龍は、この2カ月前、知人女性を通じ菊地容疑者と知り合った。金を貸した後、いっこうに話が進捗しないため返却を求めたが、応じなかったために、警視庁に告訴していた。
 「このようなM資金詐欺グループは長く悪事を働いており、すでに高齢化、捜二のリストに全員がファイル化されています。その中でも菊地は過去に『M資金の運用を任されている』と何度も詐欺を繰り返してきた常習犯。一方の熊田はグループの中でも若く、所沢市の高級マンションに住んでいます」(M資金詐欺に詳しいジャーナリスト)

 一方、元朝青龍に関して、元高砂部屋関係者が言う。
 「彼の愛国心はたいへんなもの。モンゴルの開発に協力したいと近寄ってきたため、つい信用してしまったようです。菊地容疑者らが役員を務めていた会社は実体がなく、騙し取った1億円もほとんど使い果たしている。12月1日、東京地裁はこの件で連帯保証した知人女性に1億1500万円の支払いを命じましたが、どこまで戻ってくるか。現役時代は3億円以上の収入があった元朝青龍ですが、最近は母国で経営する同族企業集団の傘下の投資銀行がリーマン・ショックで巨額損失を出すなど金回りはよくないといいますから、気が気じゃないでしょうね」

 かつては角界のトラブルメーカーとして名をはせた元朝青龍だが、少々同情してしまう。