12月15日の環球時報は、韓国で中国に対する国民感情が一触即発にまで加熱している理由について言及している。長期にわたり韓国での生活経験がある中国人専門家は、韓国は歴史上長い間にわたり中国の属国であったことから、常に中国に虐げられているという意識があると解説している。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。以下は同記事より。

 韓国は、困難ななかから経済を発展させ、韓国は中国よりも進んでいる、中国を凌駕(りょうが)できたと思っていたが、中国の急速な台頭でまた韓国はさげすまれているという感情が韓国人の多くに怒りをもたらしている。また、韓国市民には矛盾の心理があり、中国は大国ではあるものの、一部では韓国に当然譲るべきと考えているが、中国は韓国の感情を理解できない。韓国の憤りを解明するには、その事件だけを考えることはできない。それは実に一種の合併症のようなものだ。

 イタリアの国際ニュースが行った2005年の分析では、東北アジアで「怒れる民族主義」が発生した3つの原因として、北朝鮮の核武装の野心、中国の超大国をめざした台頭、日本の戦争責任逃れを挙げている。日本の著名政治評論家は14日、環球時報に対して、ここ数年もっとも重要な要素として中国の台頭がもたらした、常に中国は傲慢(ごうまん)すぎると感じる周辺国の怒りがあるという。体制がほかの国と違うため、一部の海外の中国人の問題もすぐに中国政府に関連付けて考えられる傾向がある。(編集担当:米原裕子)