中韓で相手国に対する侮辱行為がエスカレート

写真拡大

韓国の海洋警察官が中国漁船の船長に殺害された事件を受けて、韓国と中国では双方の国に対する侮辱行為が相次いでいる。

韓国では14日、ソウルにある中国大使館前で糾弾集会が相次ぎ開催され、中国の国旗をナイフで切り裂いたり、火をつけるなど抗議。中国の胡錦濤国家主席の大きな写真を破く人もおり、激しい抗議を繰り広げた。

一方、韓国メディア「国民日報」によると、YouTubeに6日、中国人とみられるインターネットユーザーが韓国の国旗「太極旗」におしっこをかける動画が掲載されていたことが分かった。動画のタイトルは「神聖(Holy)」という2分9秒あまりのもので、家庭用の太極旗が床の上に置いてあり、そこに男性がおしっこをかけているものだという。

動画を見つけたのは韓国人ネットユーザーAさんで、すぐさま「国民日報」に通報。Aさんは国民日報に対し、「外交摩擦が起きた時、相手の国旗を破ったり燃やしたりする光景は見た事があったが、このような行動は常軌を逸しているのではないか」「太極旗におしっこをかけ、その様子を動画に収めた後で全世界の人びとが接続する有名サイトに掲載するなんて理解できない」と話た。

同ニュースが報じられると、韓国のネット上では大騒ぎとなった。「中国のレベルが分かった」「韓国はもっと強く抗議するべき」「ほんと嫌い」「犬以下じゃないのか」「屈辱外交の結果がこれだ」などと多くのユーザーが激憤している。動画は12日の海洋警察殺害事件よりも前に掲載されたものだが、対中感情が悪化する最中に見つかっただけに、新たな対立の火種となりそうだ。

参照:太極旗におしっこ?韓国嫌悪動画に憤慨 - 東亜日報
参照:太極旗におしっこをするとは…韓国嫌悪動画に憤慨 - 国民日報

(文:林由美)

■【韓フルタイム】とは……
【韓フルタイム】とは韓国に特化した情報を提供する媒体です。
韓国に詳しい専門の日本人記者が取材、執筆を行っております。
韓国中心の出来事をいち早くお届けできるように頑張っていきます。