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さて今回は、前回すこしばかりドラマの話題がでたのでそれとすこしつながりのある坂道でも取り上げてみたいと思います。まずは場所ですが、JR水道橋駅そばの三崎町から神田川沿いに同じくJRの御茶ノ水駅に向かう途中の道にあります。
そしてここもあとでくわしく書きますけど、この坂道は古地図にも残っているほどの古道で、かつては坂の途中から富士山を眺めることができたらしいのですが、今は眺めることはできず、坂の名も富士見坂ではなく皀角(さいかち)坂といいます。

まずは場所ですが、JR水道橋駅そばの三崎町から神田川沿いに同じくJRの御茶ノ水駅に向かう途中の道にあります。
そしてここもあとでくわしく書きますけど、この坂道は古地図にも残っているほどの古道で、かつては坂の途中から富士山を眺めることができたらしいのですが、今は眺めることはできず、坂の名も富士見坂ではなく皀角(さいかち)坂といいます。

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写真1


では、さっそく坂道の話でも。
写真1は見てのとおり坂下から坂上のほうを眺めてみたものです。
このすぐそばには水道橋駅があり、駅からだと徒歩2、3分といったまさに駅近の場所になり、左隣は壁のように見えてますけど、その上をJRの電車が走っていたりします。
道幅も適度に広く、両サイドには街路樹も植えられ、すぐ右隣(の高層ビル)が高校のためか駅前の割には落ち着いた雰囲気の場所でした。

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写真2


すこし坂を上り、勾配がきつくなりだしたあたりの様子です。(写真2)
なんというか、唐突ですが、かなりレベルの高い坂道風景であります。
いちいちプラスポイントあげてるときりないですけど、わかってもらえますかね?(笑)

そこで、はじめにもすこしふれたのですが、この皀角坂、この電車との距離感や風光明媚な具合もあってか、実は過去の多くの映画やテレビドラマのロケ地としても使われたらしく、坂道本やネットでさらりと調べただけでも14作品で取り上げられていたようです。
参考までに作品名などをあげてみますと、映画では、『自由学校(1951年)』、『少年探偵団・妖怪博士(1956年)』、『女がいちばん似合う職業(1990年)』、『海猿(2004年)』があり、テレビドラマでは、『ロングバケーション(1996年)』、『北の国から[92巣立ち、95秘密、98時代](1992年-1998年)』、『離婚弁護士II(2005年)』、『ケータイ刑事 銭形雷(2006年)』、『めぞん一刻(2007年)』、『猟奇的な彼女(2008年)』、『貧乏男子(2008年)』、『アタシんちの男子(2009年)』、『SPEC(2010年)』、『生まれる。(2011年)』という具合でした。
調べ終えてみてなんとも驚きつつも、さすがにこれら全作品の坂道映像をこまめにチェックしてみるというのは時間も費用もかかるのでそのうち暇な時にでもという感じですが、個人的には1950年代の2作品は、なんといっても約60年前の皀角坂の風景に出会えるかもしれないのでとりあえず見てみたいなあとは思っています。

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写真3


さらに坂を上ると、坂道と左側のJRの線路の部分の高低差レベルが同じになる坂道の中間地点あたりにやってきました。(写真3)
ちなみにこのすぐそばに「神田上水懸樋跡」という案内板がありました。(今回は詳しくは書きませんけど、気になる方はネットなんかで調べてみてください。)

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写真4


次はなかなかうまいタイミングで撮れたもので、写真3よりさらに坂上から坂下を眺めたものです。(写真4)
なぜタイミングがいいかというと、ちょうど坂道を観察している最中に右側の線路を中央線のあのオレンジの車両が走ってきました。
そこで急いでぱちりと一枚というわけです。(急いでパッとカメラかかえてやあやあと撮ったのでこまかくみるとへんなところあるかもしれないですけど。。)

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写真5


そんなわけで、やっと坂上あたりまでやってきました。(写真5)
もうこのあたりまでくると、坂下やJRの線路部分ともかなりの高低差があるようで、加えて右側の線路の部分がひらけているぶん、かなり気持ちのよい風景として感じることができる場所だったかもです。
そしてかつてはちょうど写真5が見ている遠くのほうにぽっこりと富士山が見えていたそうですが、今はごらんのように高層ビルに遮られていてまったく見えませんでした。

あと、わかりにくいですけど、実は坂の名の由来が記された坂の碑も映っていまして、せっかくなのでそのまま抜粋しておきますと、
『この坂を皀角坂といいます。『新撰東京名所図会』には「駿河台鈴木町の西端より土堤に沿いて、三崎町の方に下る坂なり」とかかれています。名称については、『新編江戸志』に、「むかし皀角樹多くある故に、坂の名とす。今は只一本ならではなし」とかかれています。「サイカチ」とは野山にはえる落葉高木で、枝にとげが多く、葉は羽状形で、花も実も豆に似ています。』
とありました。
ちなみに、『新編江戸誌』には坂の碑に記された説明以外にも「この地小石川砲兵工廠の宏大なる建物、墨みなぎらす煙突を瞰視し、遠く麹町靖国神社の灯台を眺め、晴天には富士の嶺を望むべし」とも書いてあり、この坂からかつて富士山が見えたことも記録されています。

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写真6


もうこの坂上あたりは御茶ノ水駅界隈ということになるためか、偶然にも坂道からものぞけるところにこの界隈を代表する文化施設(アテネフランセなる語学学校)が建っていました。(写真6)
おそらくこの施設はいろんな意味で有名なはずなので知っている方も多いとは思いますけど、実は建物的にもかなりおもしろい成り立ちというかデザインをしていて、そういう視点で見てみてもなかなかおもしろい施設だったりします。

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写真7


最後は、坂上からJR、その奥に写真では見えてないですけど神田川が下を流れているという駿河台渓谷とも呼ばれている場所の風景でも。
なんだかんだといって斜面を覆っている樹々が紅葉していてなかなかのものでしたよ。

住所
千代田区神田駿河台2あたり



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