この世を去って半世紀が経とうとしている今もなお、熱狂的なファンを持つ"永遠のセックス・シンボル"マリリン・モンロー。彼女の最後の写真集といわれる『The Last Sitting』を撮影した世界的なフォトグラファーのバート・スターンが、このほど死の直前のモンローについて語った。

<The Huffington Post>のインタビューで、当時、物議をかもしたこの写真集について、「これは『VOGUE』誌のアイデアだったんだ。私はあまり深く考えていなかったが、皆が話題にしているからか、最近になってようやく実感がわいてきた」とバーンは口火を切った。

当時、モンローは薬物や不倫問題などの中に埋没し、失意の中で死んでいったとされ、他の多くのフォトグラファーやモンローの友人らもそんなふうに彼女を弱い女性としてとらえていたが、バートはそれとは反対の立場を示した。「私はモンローが泣いているところを見たことがないし、悲しそうなそぶりだって見せたことがない。彼女には多くのトラブルがあったというが、トラブルと無縁な人間なんて一体どこにいるんだ? とにかくマリリンは、私に暗いところなど見せたことがなかった」

バートいわく、写真の中のモンローは、常に魅力的な笑顔を浮かべていたという。「マリリンは素晴らしい女性だった。セクシーで、美しくて、ユーモアがあって...。理想のアメリカン・ガールそのものだった。そんな彼女が大好きだったよ」

そんなバートが、小説家の故ノーマン・メイラーによるモンロー伝とともにつづった伝説のグラビア集『Norman Mailer, Bert Stern, Marilyn Monroe』の限定版を上梓した。お値段はなんと1000ドル(約7万8,000円)という破格の超豪華本だが、モンローが薄いスカーフ1枚で胸を覆っているセクシーショットから、ジャクリーン・ケネディ夫人を模したクラッシック・スタイルまで収められていて、ファン必見の一冊となっている。

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