斎藤佑の今年は、試行錯誤の1年だったように思えます。
下記は日付別の球種割合です。

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故障で途中降板したのが5月8日の登板時。
パっと見て、1番最初に感じるのが「故障前」と「故障明け後」の球種割合の変化です。
もう少し分かりやすくするために、
「直球系(直球+ツーシーム)」と「変化球」で分けてみました

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大きく違うのが、故障前は変化球が7割前後の割合という「変化球中心」の投球。
故障明け後は直球系が「5割〜6割」を占める「直球系主体」の投球。

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考えられるとしたら、下記でしょうか。

<故障前に変化球が多かった理由>
1.どの変化球が通用するのか試していた
2.変化球の方が自信があったため、変化球主体の投球となった
3.直球に不安があった

「1」はオープン戦で色々と試していたので、公式戦で試す・・・という意図は無かったかもしれません。
そのため「2」「3」の要因が一番大きかったのでしょう。

<故障明け後に直球系が多くなった理由>
・2軍での調整により、直球系に自信がついた
・変化球主体の投球には限界が見えた

もともと斎藤佑は「本格派の投手になりたい」というコメントもしておりましたし、
2軍での調整により「直球系」に自信がついたためか、故障明け後は一気に投球スタイルが変化。
平均球速も故障明け後は向上しております

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※直球系=直球+ツーシーム

故障前の直球系の平均球速は136km
故障明け後の直球系の平均球速は139km
球速表示は参考程度にしかなりませんが、
それでも故障明け後の方が、直球系を自信もって投げ込んできているコトがわかります。

ただし・・・その直球系の被打率は非常に高く、「空振り率+ファウル率」も低いため、
この直球系に課題を残していることがわかります。
※直球→被打率0.362 ツーシーム→被打率0.241

この「直球系」の威力が上がってくれば、得意としている「スライダー」が大きな武器となってきますね。

<続く>