他人を自由に操る3つの方法

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 たとえばビジネスで、大体同じくらいの能力を持っていて、同じ努力をしていても、成功する人としない人がいます。この差はどこで生まれるのか、考えたことがありますか?
 日本のメンタルトレーニング研究の第一人者として知られる西田文郎氏は、その差を「他喜力」(他人を喜ばせる力)だとしています。
 一生懸命やってもうまくいかない人は、自分を喜ばせることしか考えておらず、夢をかなえて成功している人は、自分だけでなく他人を喜ばせる方法を常に考えて実践している、と西田氏はいいます。
 ところで、この「他喜力」、上手に使えば他人を自由に操ることができるのだそうです。西田氏の著書『他喜力』(徳間書店/刊)にその方法が紹介されています。

■人は、「褒めて」動かす
 どんな人でも褒められるのは好きなものです。
 たとえば職場の新入社員で、まだ仕事の経験が浅く、実務に関してあまり褒められるところがない人に対しても、何か一ついいところを見つけて褒めると、褒められた側はうれしくなり、自主的にモチベーションを上げて急激に能力を伸ばすことがあります。

■注意ではなく「相談」する
 誰かに言われて物事に取り組むと、どうしても「やらされている」感覚が付きまといます。人を自主的にがんばらせるには、その人に「相談」を持ちかけるのがいいと、西田氏はいいます。
故・松下幸之助氏は、「君、どない思うんや?」と、人に相談をもちかけることがよくあったそうです。そして、意見を聞いた後にはかならず「そうか、ありがとう」と、お礼を言っていたといいます。
 人に相談を持ちかけるということは、その人を信頼しているという意思表示でもあります。自分が信頼されているとわかったら、人はその信頼に応えようと努力するものです。

■「大好きな人とキスするシーン」を思い浮かべてほほえむ
 誰かと話している時、笑顔を見せると、相手はあなたに好感を持つことが多くなります。笑顔は、あなたの方も相手に好感を持っているというシグナルです。誰かに好かれていい気分がしない人はまずいないでしょう。つまり、笑顔を見せることも、「他喜力」なのです。
 しかし、笑顔といっても様々な種類があります。主な笑顔のバリエーションとしては、
1.「アハハ」と大きく口を開いて笑った顔。爆笑している顔など
2. 1よりはもうすこし上品な「ニコニコ」した顔。恵比寿顔などと呼ばれる顔
3.微笑。モナリザのような慈しみ深い笑い顔

 などがあります。
 この中でも相手が「自分は好かれている」という印象を持ちやすいのが3の「慈しみの笑顔」です。これはいきなりやろうとしても難しく、初めはどうしても不自然な笑顔になってしまいがちですが、西田氏は「大好きな人とキスするシーン」を思い浮かべてほほえむのがいい、としています。

 「人を喜ばせて自由に操る」というと、何だか不純な気もしますが、人をいい気持ちにさせることでうまく運ぶことは多いというのも事実です。
 『他喜力』には、他人を喜ばせることで得られるものや、喜ばせ方、他人を喜ばせる力の培い方などについて解説しています。
 努力しているのに結果がついてこない人、伸び悩んでいる人は、今突き当たっている壁を破るカギは「他喜力」にあるのかもしれません。
(新刊JP編集部)


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