韓国の大手ポータルサイトに「慰安婦挺身隊は、日本軍に自ら身をささげた」との書き込みをした30代の男性が「情報通信網の利用促進及び情報保護などに関する法律違反」の疑いで検挙されたことが8日明らかになった。韓国の複数メディアが報じた。

 報道によると、検挙された男性は今年の8月18日から28日の間に6回にわたって掲示板に「自発的な売春から人身売買の被害者に変わったのが慰安婦事件、だから日本は謝罪しない」「なぜ今日本政府が慰安婦に補償しないといけない?」などと、韓国における従軍慰安婦問題の主張を真っ向から否定する書き込みをして、検挙された。

 警察の取り調べで、男性は日本に留学した経歴を持っており、留学中に日本の右翼性向を持つ人と交流があったことが判明したという。

 韓国メディアは「慰安婦女性に対する歴史的な理解のないまま、虚偽の事実をポータルサイトの掲示板に掲載した」「慰安婦女性たちの名誉を棄損した行為」などと批判する一方で、「日本留学中に右翼に洗脳された」との見方を示すメディアもある。

 なお、犯行が発覚してから男性はすぐ書き込みを削除し、お詫びの文を数度掲載した。家族も韓国従軍慰安婦問題対策協議会など慰安婦の支援団体を尋ねて謝罪し、告発は取り下げられた。(編集担当:金志秀)