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2012年1月9日まで、パリのポンピドゥーセンターで開催されている「エドヴァルド・ムンク 現代的な視点」と題した展示会では、絵画、写真、版画、デッサンなど140作品を公開する。その大半は、フランスでも披露されたことがないもので、ノルウェーのムンク美術館から貸し出されているものだ。会場は、12のテーマに区分されており、ムンクの作品を年代順に辿るのではなく、「現代的な視点」が、どのように作品に取り入れられているのかを探っている。

写真:Solen [Le Soleil/太陽]、1910年-1913年 キャンバスにオイル 162 x 205 cm
© Munch Museum / Munch-Ellingsen Group / BONO 2011、© Adagp, Paris 2011


象徴主義と表現主義前の傾向にあったといわれる作風。20世紀初期には、たくさんの旅をして、映画や写真にも関心を寄せた。観衆の目を奪う構図は、大胆な遠近法やトリーミングで人物の存在や様を印象づける。こうした手法は、雑誌レイアウトからも影響を受けているようだ。私生活の事情で、内にこもる時期もあり、晩年期には目に障害を抱えながらも、自身の精神と肉体と対話する作品を残したのだ。

(取材・文 Kaoru URATA)

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