井沢元彦氏は1954年、名古屋生まれ。週刊ポストに連載中の『逆説の日本史』はシリーズ累計440万部を突破した。10月より小学館のウェブマガジン『BOOK PEOPLE』にて『逆説の世界史』も連載中の井沢氏が、「日本海」の呼称と韓国による「東海」について論じている。

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真実とかけはなれたところで歴史を利用することは亡国への道である。「日本海」は日本が領土的野心で言い出した呼称ではなく外国人がそう呼んだ。自然の成り行きである。

どうしても気に入らないから「東韓国海」にしたいというなら話はまだわかる。しかし「東海(トンヘ)」とは何事か? 韓国はいつから世界の中心になったのか? それならいっそのこと、南シナ海も「南海」とすべきだと中国に抗議したらどうか。

また、かつて中国スタンダードに反する「オリジナル」の許されなかった「つらさ」はわかるが、だからといってなんでもかんでも韓国が発祥という「ウリジナル」は行き過ぎだろう。

尊大で傲慢な国になることは亡国への道だということ、繰り返すがこれが歴史の教訓なのである。

※週刊ポスト2011年12月16日号