甘いマスクで女性の人気を独占し、最近では元女子プロレスラーのステイシー・キーブラーとの交際が話題のジョージ・クルーニー。そんな彼がこのほど<The Hollywood Reporter>で行なわれた座談会に参加し、"ビッグスターの仕事観"を披露した。

この座談会には、映画界のベテラン俳優の面々も同席。だがジョージは、彼らを前に熱弁を振るった。「ケンタッキーにいた頃、生活のために刻みタバコを作っていたんだけど、これはかなりきつい仕事だったね。保険商品の販売で家々を回ったけど、これも骨が折れた。俳優は楽だよ。こんなふうに座っていられるんだから、あなた方はもう人生で幸運をつかんでいるといってもいい」

というのも、ジョージは芸能一家のサラブレッドとして生まれながらも両親の援助を断り、自力で地道にトップスターの道を駆け上がってきた努力家なのだ。「あなた方は人生のどこかで、大きなチャンスをモノにした。一方で、才能に恵まれながらも、チャンスをつかめないでいる俳優を私は掃いて捨てるほど知っている。俳優業は本当につらい仕事だろうか?」

さらに「ハリウッドのスターの中には、それでも不満を言うやつもいるけどね」とやや苦言を呈したジョージ。「僕にとって、演技とは挑戦だ。たまにうまくできないときもあるが、それでもつらいとは思わない」と、いまだにチャレンジ精神旺盛なところも披露した。

一方、先日、全米で封切られた最新作『The Descendants』で、「ナショナル・ボード・オブ・ビュー賞」の主演男優賞に輝いたジョージ。これも、過去の苦労のおかげかもしれない。