得意なキャリアアップをしているといっても過言でないジェイソン・メイヘム・ミラー、ここからは実力勝負が始まる

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TUF 14 Finaleが3日(土・同)、ラスベガスのザ・パールで行われ、フィナーレ大会のメインでは実に9シーズン振りにコーチ対決が組まれている。今シーズンのコーチは、マイケル・ビスピンとジェイソン・メイヘム・ミラー、口達者の二人だった。

2007年6月のTUFシーズン5フィナーレで、BJ・ペン×ジェンス・パルバー戦以来、実に4年半振りのコーチ対決に加え、TUFシーズン14フェザー級&バンタム級準決勝の中継を待って発表されたプレリミナリーカードは、イーブス・エドワーズ×トニー・ファーガソン以外、全てTUFシーズン14の出演者で占められている。

唯一の例外が、スティーブン・シラーと戦うジョシュ・クロプトンだ。クロプトンはイリミネーションマッチで、ダスティン・ニースに判定で敗れ、ケージサイドのダナ・ホワイトに判定について抗議、認められなくて涙を流したシーンが印象に残っているファイターだ。ビスピンが「ジョシュの勝ちだ」と断言した際どい勝負に敗れた彼に、大きなチャンスが巡ってきたことになる。

そんな今大会は、最後のSpike中継。手抜きという意見もあるが、同様にそれだけクオリティが高い試合を彼らが、イリミネーションファイトからセミファイナルまでやってのけたという見方もできる。

既にUFCレギュラーとなっているファイターたちと遜色ない力を発揮した彼らの戦いの掉尾を飾るビスピン×メイヘム戦。シリーズ最終回でダナを挟んでオクタゴンで顔を合わせるやいなや、それまでのコーチ役から一瞬にしてファイター・モードに戻っていた。

シーズン3優勝のビスピンは、シーズン9のコーチ対決でダン・ヘンダーソンに大敗を喫した過去を持ち、2度目のコーチ対決敗北は、タイトル戦線からの脱落を意味する。一方のメイヘムの不安要素は、これが昨年9月以来、1年3カ月振りの実戦、そして、6年半振りのオクタゴンでの試合になる点だ。

Strikeforceにおける乱闘劇や、リアリティショーのBurry Beatdownで名前を上げたメイヘムだが、純粋ミドル級といっていい彼と、ライトヘビー級から落としてきたビスピンでは、体格に差があることはシーズン中のタンクトップ姿からも明らかだった。

メイヘムは現在、マーク・ムニョスのレインMMAと、ハファエル・コルデイロのキングスMMAで腰を据えてトレーニングに励んでいるとはいえ、やはり最大の武器はグラウンドワークになるに違いない。実際にDREAMやStrikeforceでは、桜庭和志、ジェイク・シールズ、ホナウド・ジャカレイという手の合うグラップラーと好勝負を繰り返してきた。

一方で、ビスピンはオールラウンダーだが、試合で見せるスタイルは打撃からテイクダウン、そしてパウンドというものだ。つまり、寝技に付き合わせない試合を続けてきた。メイハムが念願のUFC初勝利を挙げるには、体格で優るビスピンの打撃のプレシャーを掻い潜り、疲れることなくテイクダウンすることが求められる。

ただテイクダウンするだけでなく、ビスピンの背中をしっかりと背中につけるのは、決して生易しいことではない。それだけに、序盤、削られる前、汗の量が少ないうちに取りきることができるか。そうでなければ、レインやキングスで学んだテイクダウン+打撃が相当に体に馴染んでない限り、苦戦を強いられることになるだろう。

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