テレビでも話題になった恋愛ストーリー

写真拡大

 東京郊外のショッピングセンター「タイニー・タイニー・ハッピー」、略してタニハピ。そんなタニハピの“名付け親”でもあり、タニハピを経営する商社に勤める徹と、そのタニハピの中にあるメガネ屋で働く妻の実咲は、喧嘩をしない仲の良い夫婦だ。
 少し不快に思う相手の小さなクセくらいなら目をつぶる。しなくていい喧嘩はしない。しかし、そういった関係でやってきた2人は、いつからかすれ違いを感じていた…。

 先月にTBS系テレビ番組「王様のブランチ」で紹介され話題になった『タイニー・タイニー・ハッピー』(飛鳥井千砂/著、角川書店/刊)は、タイハピのどこかですれ違う男女8人の恋愛模様を描いた連作短編恋愛小説だ。

 本作には徹の視点で妻・実咲とのすれ違いを描く「ドッグイヤー」をはじめ、8つの短編が収録されており、それぞれ違う視点で話が語られる。実咲の友人である香織や純一、徹の会社の後輩である川野、純一の彼女の笑子などが、タニハピを中心にそれぞれの恋愛模様を繰り広げる。
 誰かの行動が誰かの恋愛に影響を与え、その誰かの言葉がさらに他の人に影響を及ぼす。そうしてタニハピの中で生まれる幾多のドラマは、とても爽やかな読後感を読み手に与えてくれるだろう。

 この物語の登場人物の多くはアラサー世代だが、それぞれが恋愛、結婚、仕事の岐路に立ち、葛藤する。
 徹が名づけた「タイニー・タイニー・ハッピー」という名前は「小さな小さな幸せ」という意味だ。この物語で描かれる登場人物たちの小さな幸せを、是非とも味わって欲しい。
(新刊JP編集部)



【関連記事】 元記事はこちら
どうして日本人のカップルはセックスレスになるの?
小説を通して診断する自分の恋愛力
恋人の本音を探れる恋愛心理術
『時をかける少女』“幻の続編”が復刊