子どもの夜更かしはこんなにアブない

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 先日、午前1時頃にラーメン屋でラーメンを食べていると、家族連れと思われる4人組が店内に入ってきました。父親、母親に、上の男の子は見る限り7、8歳くらい。下の男の子は5、6歳でしょうか。自分の子どもの頃はこんな時間に出歩くことなんてなかったなと思いながら、その家族連れを見ていました。

 このように深夜帯のラーメン屋やファミリーレストランなどで家族連れを見かけることが多くなりましたが、もちろんこうした夜更かしは子どもの成長や教育に対して悪影響を及ぼすことは想像に難くありません。
 『10歳までの子育ての教科書』(アスコム/刊)は子育てのスペシャリスト22人が、様々な角度から子育てのサポートをしてくれる一冊ですが、本書の中でも生活リズムが崩れたときのリスクや夜更かしのデメリットについて複数の専門家が述べています。

 脳神経科学者の篠原菊紀さんは、特に10歳までの脳の成長には安定した生活リズムが重要になってくるといいます。昼間起きて夜に眠るという習慣は、ノルアドレナリン系の神経系統とセロトニン系の神経系統との関係がうまく育つことと大いに関係がありますし、レム睡眠とノンレム睡眠という睡眠の深さのリズムとモノアミン系の神経系統の成長はほとんど対となっています。
 また、夜更かししてしまうと、どうしても朝寝坊をしてしまいがちです。そうなると必然に朝食を抜いてしまうことが多くなりますが、朝ごはんをきちんと食べさせる家庭の子どもの方が、食べさせない家庭の子どもより成績が良くなることが実証されています。

 小児神経科医の神山潤さんは、日本の子どもたちは世界一睡眠時間が短いという調査データから、子どもの夜更かしに警鐘を鳴らします。
 例えば、夜更かしは慢性的な時差ぼけを起こし、体調不良につながるおそれがあります。そこには糖代謝の低下によって生じる糖尿病や、ホルモン分泌への影響から生じる肥満、高血圧や情緒不安定といったリスクが潜んでおり、さらに睡眠時間が短いほど学力が低下するなどのデメリットもあります。
 神山さんは改善策として適度な運動をあげており、朝の光を浴びて日中は運動することで生体時計をリセットできるとしています。

 親の生活リズムに子どもを合わせていると、子どもはどうしても夜更かしをしてしまいがちになります。しかし、子どもの夜更かしは百害あって一利なし。一度染み付いてしまった習慣から抜け出すのは難しいことですが、一度生活を見直してみるのもいいのかも知れません。

 本書では10歳までの子育てがどうして大切なのかをテーマに、生活習慣や家庭学習、しつけ、食生活などについて専門家が子育てアドバイスを送っています。教育は子どもと向き合うことが大切。困ったときに本書は役に立つはずです。
(新刊JP編集部/金井元貴)



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