「どうして国会で表明しないのよ! あなた、どこの国の首相なのよ!」
 TPP(環太平洋経済連携協定)交渉参加の意思について、社民党の福島瑞穂党首から、実に筋の通った質問を浴びせられた野田首相。国民を適当にはぐらかした24時間後、APEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会合で会談した米オバマ大統領に対しては、なぜかあっさり参加表明をした。

 TPPとは、太平洋に面した国同士が貿易の自由化を目指す枠組みのこと。関税をほぼ例外なく撤廃する取り決めだけに、農業関係者も「外国の安い農作物がそのまま入ってきたら絶対に敵わない」と、激しく反対している。

 さて、そのような状況下で密かに気になるのが“エロの分野”で起こる変化だ。
 「当然のごとく洋モノが安く手に入るでしょう。レンタル、セルともに洋ピン物が充実するかもしれません。まさに黒船の来襲です。さらに、アダルト雑誌、写真集、SEX玩具、精力剤なども、やや強引に輸入せざるを得なくなる可能性もあります」(商社マン)

 パツキン好きにはたまらない。例えば、オバマ夫人のような“褐色の四十路妻”、クリントン国務長官のような“リベラル熟女”などがあると嬉しいのだが…。
 「そんなことより、事態は深刻です」と、某AVメーカーの社員が憤る。
 「例えば日本や韓国のAVが逆輸入されて、バカ安で売られた場合はどうするのか。そのような流通責任の問題は、我々メーカーの存亡に直結します」

 なるほど、日本のAV女優は海外で評価が高い。世界シェアで販売先、配信先を拡大したほうが儲かると考えるマネジメント会社も出てくるだろう。何が起こるか確かに予想できない。
 ネットのエロ動画についても、国際規則に詳しい弁護士が次のように語った。
 「著作権の統一ルール作りが不可欠ですね。例えば、アメリカのポルノ女優の動画を勝手に転用して、何億も請求される、という可能性も否定できません」

 日本のエロ業界のためにも、政府にはしっかりと対応してもらいたい。