通を唸らせるDTMギア『IMPULSE49』がガジェ通にやってきた!!

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DTM(※1)ユーザーにプロ、アマ問わず根強い人気を持つ、novation社から音楽製作の右腕となるパワフルなギアが発表された。その名も『IMPULSE』。直訳すると衝動、衝撃と言う意味をあらわす言葉だがこの商品名は開発者達の自信の裏付けなのか? 実際に触れてた感想を踏まえて解説していきたいと思う。

●USB-MIDIキーボードとして機能に加えてフィジカルコントローラーとしても機能も充実

DTMでの作業は大まかに音譜やピアノロール、又はオーディオ編集をする事で曲を製作をしていくのが主な工程の一つであるが、DTMを手にする人が皆、楽器を演奏ができる訳ではない。『VOCALOID』(※2)などが世にリリースれてからインターネットが発表の場として注目され、例えば鼻歌から始まる作曲活動のような、身近な目線に音楽制作が近づいてきてるのではないだろうか。

言ってしまえばパソコンが一台あれば作曲できる時代になってきたのだが、ひたすらパソコンのマウスをいじりながらの作曲は作り手側の忍耐も必要になるし、できない楽器を無理に弾いて録音するなどしても効率が悪い。そこで作業を進める際に大きな助けになるのがUSBなどで接続が可能なMIDI(※3)キーボードとソフトシンセ(※4)の二つの存在である。

簡単に説明をすると、MIDIキーボードの鍵盤を弾くとUSBのケーブルを介してMIDIのデータがパソコンの中のDTMソフトに送信され、ソフトシンセ側がそのMIDIの信号を受信して発音する流れとなるのだが、作曲者の腕次第ではソフトシンセがインストールされたパソコンとMIDIキーボードがあればバンドスタイルやオーケストラ編成の作曲をすることも可能になるのだ。

入力端末としてのキーボードなら、作業さえできれば玩具のピアノのようなものでも良いと思う人がいる一方、キーボードを用いて制作する際にピアノタッチ(※5)が重要であると答える人も多い。近頃のソフトシンセは打鍵の強さによって発音の仕方が変わるなど、実機に肉薄していることもあり、入力端末として鍵盤が使えばいいという時代ではなく、よりデリケートな演奏のニュアンスも忠実に処理してくれるものなのかどうかというところまでユーザーのニーズは高まっている。

前置きが長くなってしまったが、その点で『IMPULSE』のピアノタッチは高品位なセミウェイテッドキーボードを採用しており、演奏時の入力の強弱の感度も本物のピアノを弾いているかのようにリアルに再現されていると感じた。ただ触感が本物に近いという事だけではなく、機能面も含めて理に適ってるといえる。

novation_impulse_keyboard

ただ『IMPULSE』はMIDIキーボードとしての機能のみならず、ソフトシンセや各種DAW(※6)の細部のパラメーターの調整を『IMPULSE』側でできるMIDIコントローラーとしての機能も兼ね備えている。音量などの基本パラメーターを操作できるほか、エフェクター(※7)などの細かい数値のコントロールも可能となる。パソコンと『IMPULSE』の組み合わせのみでライブなどに対応できる、即戦力な機能が集約されていると考えてもいいだろう。

続いて『IMPULSE』のノブ部分を触ってみたのが、目盛がついているわけではなく360度可動するノブを動かすことによってその変化の値がLCDの画面に数値で表示される。手のわずかな動きにも細かく反応するので、微調整などの細かい作業にもまったく問題ないといえよう。あと大型LCDで視覚的にも確認できるのは重要な点だ。

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なお付属しているnovation社の機器を制御編集を出来るソフトウェア『Automap』を使用うとコントローラー細部にユーザーが好きなパラメーターを割り当てるなど、より細かい設定ができるので、ヘビーユーザーにとってもかゆい所に手が届く仕様になっている。

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●購入しやすい、価格帯
今回のリリースで発売されるのは、25、49、61鍵の3種類。どのサイズでも上記のMIDIコントローラーとしての機能を搭載する。今までnovation社を含め各メーカーがコントローラーとの一体型のMIDIキーボードを発表してきたが、若干値が張っていたのも正直な所で、ライトユーザーや今からDTMを始める人にとっては若干敷居が高かったのが現実だ。

だが『IMPULSE』は25鍵が2万円代半ばからと、コストパフォーマンスも素晴らしい。つまり使いやすさやと購入しやすい価格と言う両方の面でユーザーに歩み寄った製品だと感じた。その上、ライトユーザーの入口としてだけでなくヘビーユーザーも満足させる仕様も兼ね備えているので、最初に触れたnovation社の開発チームの自信のあらわれが『IMPULSE』という商品名に出ているのではないだろうか。

●購入後にすぐに試せるXcite Pack

なお今『IMPULSE』を購入すると人気DAWであるablton社の『Live8』の体験版やLoopMasters社の即戦力となるオーディオループが約1G分付属する。novation社のプラグイン『Bass Station』を含む『Xcite Pack』が同封されているので、購入後に必要なインストールと設定さえ終えればすぐに音源制作ができるのである。

まだDAW等に触れたことがないが製作してみたいと思っているユーザーの入口として、この特典は非常に嬉しい。記者自身もついつい嬉しくなってテンションの赴くままに『Xcite Pack』と『IMPULSE』を使って即興演奏してみた。


http://www.youtube.com/v/vaiRLpuwDZ0

この演奏スタイルは一例に過ぎないので、人それぞれの十人十色な演奏方法で皆様も音楽製作の楽しんでみてはいかがだろうか? 趣味から始めた事が、もしかしたら貴方の秘めた才能を花開かせるかも!?


ブランド: novation(ノベーション)
製品名: IMPULSE(インパルス)
価格:
IMPULSE 25: オープン(税込実績価格 ¥26,250)
IMPULSE 49: オープン(税込実績価格 ¥36,750)
IMPULSE 61: オープン(税込実績価格 ¥42,000)
主な仕様:
フェーダー
ロータリーエンコーダー
マルチカラードラムパッド
寸法:
IMPULSE 25: W518×D335×H86 / 3.5kg
IMPULSE 49: W840×D335×H86 / 5kg
IMPULSE 61: W905×D335×H86 / 6.5kg
システム条件:
Windows7 (32bit /64bit )及びWindows vista(32bit) もしくはWindows XP SP3(32bit)
Mac OS X 10.7及び10.6(32bit/64bit)
USBポートがあるパソコン
解像度1024 x 768以上のディスプレイ


製品ホームページ
novation『IMPULSE』

※1 デスクトップミュージックの略。一般的にパソコンを用いて製作する音楽製作する事を指す。
※2 VOCALOID。ヤマハが開発した音声合成技術、及びその応用製品の総称。
※3 MIDI。Musical Instrument Digital Interface(電子楽器デジタルインタフェース)の略。電子楽器の演奏データを機器間でデジタル転送するための世界共通規格。
※4 ソフトウェア・シンセサイザー。通称ソフトシンセ。パソコンのCPUを用いて音信号を合成するソフトウェアすべてを指す。シンセサイザーの音から、ピアノ等の実機をシュミレートされたものもソフトシンセと言われる事が多い。
※5 ピアノタッチ。広義としては鍵盤を指で打鍵する事。
※6  DAW。デジタル・オーディオ・ワークステーションの略。デジタルで音声の録音、編集、ミキシングなど一連の作業が出来るように構成された一体型のシステムを兼ね備えたソフトの総称。
※7 エフェクター。音響効果を与える目的で使用される機器。当記事ではDAWソフト内に付属されてるエフェクターなどを指す。