■自身を取り戻し、充実の一年を過ごす

再生できる見通しが立った。いくら名うての「再生屋」でも、誰でも再生できるというものではない。再生できるには、それなりの素質と条件が埋もれているか残っていてこそである。

最近は定位置のCFから2シャドーの一角にポジションを移し、さらなる進化を見せている。「相手チームで一番フィジカルが強いセンターバックを相手にするより、2列目から(ゴールに)入っていく方がマークはつきづらい。より点を取らせるためのこのポジションに置きたい」と監督からの説明を聞き、すんなり受け入れた。

今では「僕はダメやったらとことんダメやったけど、自信がついた。CFしかできなかった男がシャドーもできるようになった。僕を使い続け、プレーの幅を広げてくれた監督には感謝している。走る要素を引き出してくれたタケちゃん(竹下コーチ)にも感謝。こんな充実した一年になるとは思っていなかった」とは森島の言葉である。

プロ6年目の今季。ストライカーの証である背番号9を脱ぎ、小中高時代につけていた20に変更し、初志貫徹の決意で挑んだ。ウイング兼ストライカーとして新たな境地を見いだしている。リーグ戦3試合を残し8得点4アシスト。目標の背番号と同じ数の得点には届かないが、アシストという武器を身につけたのは、今後の成長にはプラスである。「試合に出続けたことで失っていた自信を取り戻した。残り試合は来年につながるようなプレーをしたい」とすでに来季を見据えて動き始めた。シーズンオフには、竹下コーチに個人指導を仰ぐようだ。1つ年上の高校の先輩である岡崎が通った道を追いかけている。

■著者プロフィール
柚野真也
1974年、大分県大分市生まれ。大学卒業後、専門紙の記者として活動、その後、フリーランスのライターとして活動を開始。九州のスポーツをメインに「週刊サッカーダイジェスト」「J’sGOAL」などサッカー専門媒体や、「フットサルナビ」「Fリーグモバイル」などフットサル専門媒体にも執筆。

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