11月26日、「作家 角田光代さんと電子読書会にチャレンジ!」と題されたイベントがジュンク堂書店ロフト名古屋店で開催された。

 角田光代さんの代表作のひとつ、『八日目の蝉』を題材にした読書会。作中に名古屋が出てくるということで、集まった参加者は、作品の情景を実際の場所に重ねながら、角田光代さん本人を目の前に作品を味わった。

 冒頭で、ソニーの電子書籍ストア「Reader™store」店長の加藤樹忠さんから、電子書籍端末「Reader」についての操作説明があり、「好きな時に、好きな本を自由に手にとれる時代になった。電子書籍によって本好きの方がますます本に接する機会が増え、紙の本であれ電子の本であれ、作家さんの作品が少しでも多くの方に読まれるようになれば」と挨拶。

 その後、角田光代さんと名古屋出身のブックディレクター・幅允孝さんが登場し、参加者を巻き込みながらトークを繰り広げた。幅さんから『八日目の蝉』を書いた動機を聞かれると、角田さんは「はじめての新聞小説で、毎日毎日不特定多数の方に飽きられずに読んでもらうためには、ずっと逃げ続ける作品がいいと考えた。同時にその頃、『母性』をテーマにいろいろ書きたいと思っていたので、子供を誘拐した女性の逃亡劇を描くことにした」と話した。

 実際に参加した参加者からは、「作家さん本人を目の前にして緊張した。いろんな人と角田さんの小説についての思いを交流できたのは楽しかった」「角田さんの朗読が独特のリズムがあってステキでした。角田さんの感性が伝わってきて、とても貴重な体験をした」などの感想が寄せられた。

 電子書籍の良さについて話が及ぶと、すでに電子書籍端末を使っているという参加者からは、「本好きとしては、家の本棚にあとどれぐらいスペースが残っているかどうかを気にしなくていいのはうれしい。これまで本があふれると嫁にいつの間にか捨てられてしまっていたので、それもなくなった」という声も。幅さんは、「本を読む行為は食事みたいなもので、カレーが食べたい時もあれば、ハンバーグを食べたい時もある。その時々で食べたいものが違うように、読みたい本も違う。そんな時に電子書籍端末が1台あれば、好きな時に好きなジャンルの本をすぐに取り出せるので便利。でも、あくまで電子書籍はツールのひとつで、本を読む人の選択肢の幅が広がればいいと思う」と会を締めくくった。


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今度は大阪!万城目学さんと「電子書籍読書会」にチャレンジ! 申込〆切は12/08(木)
 
ソニー「Reader™store」







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