今年でレースクイーンを引退する松谷裕美
11月13日に開催された特別戦を持って、「SUPER GT」はシーズンオフに入った。それに伴いレースクイーンもお役御免。これから本格化する来年度のレースクイーンオーディションに備える者あり、引退する者ありと進路も様々だ。

そんな中、一足早く引退を表明していたレースクイーンがいる。松谷裕美だ。彼女は2008年にドリフトのイベント「D1グランプリ」に参戦している「グッドイヤーエンジェル」としてレースクイーンデビュー。翌2009年からは「SUPER GT」に参戦している 「LEXUS TEAM PETRONAS TOM'S」の「ペトロナスシンティアムレディ」も兼任するようになった。それから今シーズンまで、双方を継続。結果的に「D1」を4年、「GT」を3年、それぞれ務め上げた。

一時代を築いたと言っても過言でない活躍を見せた彼女だが、今シーズンでコスチュームを脱ぐ決意をした裏には一体に何があったのか?レースクイーンの役割を終えたばかりの彼女に、今の心境を聞いてみた。


――引退はいつ頃から考えていたんですか?

松谷裕美(以下、松谷):今年の夏ですね。そのくらいの時期から自分の中で少し考え始めていたんですが、同じくらいのタイミングで事務所の社長から「来年どうするの?」って聞かれ、話し合った末、今年で引退することに決めました。

――引退を決めた一番の理由は何ですか?

松谷:年齢ですね。GTもD1も同じチームにお世話になっていたこともあり、それはそれで、とても恵まれた環境ではあったんですが、一緒にレースクイーンをやっていた娘を含め、周囲の人たちが入れ替わらないので、自分が年を重ねていることを、ついつい忘れちゃうんですよね。このまま続けて行くと、そのうち「まだ、やってるよ」とか言われそうだったので、今年で区切りを付けようと思いました。

――他にも理由はありますか?

松谷:GTとD1、ともに名門と呼ばれるチームに何年もお世話になったので、レースクイーンとしてこれ以上やれることが無くなったというのはありますね。

――そんな松谷さんの目から見て、GTとD1それぞれの魅力ってなんでしょう?

松谷:レースとドリフトなんで、チームの人たちと話している時点から、何もかも違うんですよね。会場の雰囲気も大きく違いますし。お客さん目線だったら、レースそのものが好きな人はGTの方が面白いでしょうし、車好きの人はD1の方がショーの要素が強いので、面白いと思いますね。

――なるほど。では、レースクイーンとして4年間活動した中で、一番思い出深いことは何でしょう?

松谷:やっぱりシリーズチャンピオンになった時ですね。GTの最初の年だったんですけど、どのサーキットでも殆ど表彰台に上がっているような感じだったので、それが一番思い出深いです。私なんて何にもやっていないのに、周りの人たちからも「おめでとう」とか言って貰えたりして(笑)。

――逆に辛いことって何でしたか?

松谷:レースの直前にぎっくり腰をやっちゃったことです。しかも2回(笑)。去年はGTの最終戦、今年は第6戦でやっちゃいました。なので、その2回はどちらも予選日いないんですよね。本戦日は辛うじて出れたんですけど、チームの4人で集合写真を撮る時なんて、他の3人が気を使ってくれて「裕美ちゃんはそのままでいいよ。私たちが何とかするから!」って、棒立ちの私に寄り添ってくれたりして、その場を凌いだり・・・。

あ!あとギャルオン(*レースクイーンがお客さんにチームをアピールするステージのこと)の時に、突風が吹いてスカートが全て捲れ上がったことがありました。しかもマイクを持って、これから喋ろうとした正にその時だったので、もう、そのあと喋ろうとしたことも全て飛んじゃいました。あれは、恥ずかしかったですねぇ・・・。