成長企業経営者の共通点

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 起業件数より倒産件数の方が多いといわれる昨今ですが、それでも毎年数多くの企業が生まれています。
 しかし、その中で軌道に乗る企業はごくわずかで、ほとんどの企業は経営が立ち行かなくなり、倒産してしまいます。軌道に乗り、成長する企業とそうでない企業を分けるものは何なのでしょうか。
 税理士の原尚美さんは、どんどん成長する企業の経営者の共通点として「継続して利益を生み出す仕組みをつくるのが上手」であることと、「その事業には、とてつもない価値があることを支援者に納得させるのが上手」であることを挙げています。
 では、どうすれば支援者たちが事業を理解し、応援したくさせることができるのでしょうか。
 その決め手となるのは、やはり「事業計画書」です。
 原さんは著書『51の質問に答えるだけですぐできる 「事業計画書」のつくり方』(日本実業出版社/刊)の中で、成功する事業計画書の書き方のポイントを挙げています。

■企画
 「企画」こそビジネスの命です。これがダメなら、その後のプロセスをいくらがんばってもうまくいきません。あなたの考えた新しいビジネスが本当に独創的で魅力的なものかどうか、じっくり検討しましょう。

■事業コンセプト
 企画が決まったら、次はコンセプトです。
 「企画」がビジネスの命なら、コンセプトは実質的な事業計画の出発点だと言えます。
 「コンセプト」というと難しそうですが「誰に対するメッセージなのか」「想定する顧客はなぜあなたの会社の商品を買わなければならないのか」を明確にするのがコツです。

■事業ビジョン
 ビジョンとは具体的な数値目標を指します。これは「実現したい夢」ではなく、「実現可能な目標値」にしましょう。
 自分の会社の収益や売上が5年後、10年後にどれほどの数値になっているのかを明確にすることで関係者の足並みがそろい、皆を同じ方向に向けることができます。

■事業ドメイン(事業戦略)
 目標数値を決めたら、その目標へたどりつくためのルートを決めましょう。
 ルートを決めるには、あなたの考えているビジネスの戦場を定め、その戦場が本当に“勝てる”戦場なのかどうかを判断しなければなりません。
 もっとも効率的かつ確実に目標地点にたどり着けるようなルート(事業戦略)を決めましょう。

■事業戦術
 目標とルートの次は、「手段」を決めなければなりません。
 どのように目標を達成するかという方法論の話ですから、可能な限り具体的に示す必要があります。

■ロードマップ
 目標達成までの道筋と方法がはっきりしていても、その事業が採算に合うものかどうかはまだわかりません。
 しっかりと収益化できるものだということを示すためにも、売上目標のほかに売上原価、人件費、家賃、利息などの経費を具体的にシュミレーションしてみせなければなりません。

■アクションプラン
 ここまでを考えたら、最後は事業計画を実現させるために、社内外のスタッフがいつまでに何を達成するのかを具体的に決めましょう。これは事業計画書には書かなくても大丈夫ですが、計画実現には必要なことです。

 本書は、事業計画書に関する51の質問で構成されていますが、「大豆原料を使った健康的なマヨネーズを発売予定のベジタル・マヨネーズ社」、という架空の会社をモデルケースとして登場させることで、より実践的に事業計画書を理解できるようになっています。
 マーケティングや会計の知識も必要なく、本の中の質問に答えるだけで一定レベル以上の事業計画書が作れるという本書。
 起業を考えている方は、せっかくのビジネスアイデアを周囲の支援が得られないことによって潰してしまわないためにも、ぜひ一度目を通してみてほしいと思います。
(新刊JP編集部)


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