プロバスケットボール選手・五十嵐圭「プロならば結果を出さなければいけない」
ただ、僕みたいな活動をしているプロ選手は少ないのが現状です。なかなか難しいことだとは思いますが、少しずつでもいいので知ってもらえるよう努力していきたいです」
――確かに積極的にメディアに出るプロバスケット選手は五十嵐選手ぐらいですね。
「あちこちのメディアに出ていると“アイツ、プロなのに何してんだ!”なんて批判も受けますが、あくまでも僕の柱はプロの選手としてコートの中で結果を出すこと。それがありつつ、いろんな活動をさせてもらっています。批判は受け止めて、逆にそれをモチベーションにし“メディアに出ているだけはあるな”って言ってもらえるよう心掛けています。チームメートからも“休みの日も仕事していて大変ですね”なんて言われるけど、僕としてはオンとオフの切り替えができて、いい気分転換になってます」
「これは日本の文化なのでしょうが、やはり日本代表が強くなることが大事。僕はここ2年代表から外れているのですが、日の丸をつけて戦っている時は、責任と重みを感じ、結果を残さないと先はないと思いプレーしていました。日本代表が強いスポーツは必然的にメディアにもたくさん取り上げられるので、強くなれば応援してくれる人は増えるはず。僕もチームで結果を出し、一日でも早く代表に復帰できるよう頑張ります。
それから、現在日本バスケットボール協会が主導的に動いているのですが、国内にふたつあるリーグ(JBLとbjリーグ)が統一することによって、もっとレベルも上がるし、一般の方もバスケットボールに、興味を持ってもらえると思うんですよね。もちろん僕らはコートの中で最高のパフォーマンスを見せていきます。観にきていただければスリリングで面白い試合をしているので、ぜひ足を運んでもらいたいですね」
――コート上だけでなく、インタビュー時も冷静で爽やかですね。普段、感情をあらわにすることはないんですか?
「プライベートではそういうことはないですね。僕が喜怒哀楽をあらわにするのは、コートの中だけですから(笑)」
(取材・文/石塚 隆 撮影/山形健司)
■五十嵐圭(いがらし・けい)
1980年、新潟県上越市出身。小学校5年からバスケットを始める。2003年、中央大学文学部卒業後、日立サンロッカーズに入団。日本代表にも選出される。2009年、トヨタ自動車アルバルクに移籍、2010年、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズに移籍。女性ファンも多く、個人DVDや写真集、カレンダーも発売されている。
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