展覧会「ぬぐ絵画 日本のヌード 1880-1945」では“100の裸”を鑑賞できる/画像は「智・感・情」(1899年、黒田清輝、東京国立博物館蔵・重要文化財)の1枚

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2012年1月15日(日)まで、“100の裸”が見られる衝撃的な展覧会「ぬぐ絵画 日本のヌード 1880-1945」が開催中だ。これは、東京国立近代美術館(千代田区・竹橋)で行われている絵画展で、日本で描かれたヌード作品が集結したもの。芸術として鑑賞するも良し、エロ(!?)として楽しむも良し、なのだが、今回東京ウォーカー編集部では“エロ業界の陰の支配者”とも呼ばれるイラストレーター・みうらじゅんさんを迎え、ユニークな見どころ解説をしてもらった。

【画像】「女体には絶対的なファンタジーがある!」と話すみうらじゅんさん

裸の人物を美術作品として描き、それを公の場で鑑賞するという風習は、実はフランス、イタリアからの異文化として、明治の半ばに日本に入って来たもの。以後、これが昭和初頭に定着するまで、裸と絵画をめぐって、描く人(画家)、見る人(鑑賞者)、取り締まる人(警察)の間で、多くの葛藤が生じたという。同展覧会では、そんな明治から昭和初期までに描かれた裸体表現の様々を、約100点によって紹介。“ジャパニーズヌード”の深い歴史を感じることができる。

「ヌード絵って、画家の後ろめたファーが漂っている。その要素がエロの基本!」と、芸術分野でよく使われる“メタファー(暗喩)”という言葉を“後ろめたさ”に掛けて、のっけから本格的な解説をしてくれたみうらさん。続けて、「そういうヌード絵って、こちらの想像力をかき立てるわけで。描く人間、見る人間、みんなの脳内天国ですよ。女体には絶対的なファンタジーがあるんです」と、男視点のコメントを披露する。さらに、「鑑賞する際に、この人はどんな心境で描いたんだろうな、とかヌードモデルに愛があるね、など画家の気持ちを想像しながら見るのも一興」だそうで、「僕は最近買ったヌード絵にパンティを描き足してみるなど、エロ研究に余念がありませんから」と、なぜか自慢(?)を付け加えていた。

また、みうらさんは実際に同展の「智・感・情」(1899年、黒田清輝、東京国立博物館蔵・重要文化財)を鑑賞し、「仏画のような神々しい裸に感服!」と絶賛。「三面構成で描かれており、仏画のように高尚な雰囲気。当時の女性のスタイルはこんなに良くなかったと思うけど、きっと作者はフランス留学経験から西洋的な感覚を取り入れてるんだろうね」と説明した。

そして、「裸体美人」(1912年、萬鉄五郎、東京国立近代美術館・重要文化財)に対しては、「グラビアポーズの基本のキ“うっふん”ポーズと“猫の手”ポーズが描かれていて良い! これこそ男の妄想。わき毛が生えているのがたまらないね」と、ハイテンションな感想。みうらさんは、趣味全開なコメントで歴史ある作品を分析してくれた。

同展には、上記2点のような重要文化財から問題作までを展示。アーティストたちの女性への熱い探究心とロマンが伝わってくる企画となっているので、この機会に是非、東京国立近代美術館で“100の裸”を堪能してみて。【詳細は11月15日発売号の東京ウォーカーに掲載】

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