2010年に口蹄疫で殺処分された豚4500頭余りが埋め立てられている韓国京畿道利川市の土地が、ゴルフ場建設のため掘り起こされていることが21日、明らかになった。複数の韓国メディアが報じた。

 利川市のゴルフ場建設予定地は330平方メートル(100坪)ほどの広さで、以前は養豚場があったことから口蹄疫で殺処分された豚4500頭が埋まっている。2010年11月に埋められてから1年しか経っていないが、利川市はこのほど土地の掘り起こしを許可した。すでに同地には掘削機やダンプカーが入り、掘り起こし作業が行われているという。

 韓国の家畜伝染病予防によると、口蹄疫で家畜などを埋め立てた土地は、やむを得ない場合を除き、3年以上経たなければ使用できない。実際、1年前に埋められた豚はまだ土に返っておらず、工事現場周囲には悪臭が漂っているという。

 工事を許可した利川市は、「地主が、同地を含む一帯の場所でゴルフ場を建設したいと強く要望してきた」と述べ、京畿道保健環境研究院で土壌検査を、農林水産検疫検査本部で浸出水のウイルス検査を行い、環境省と農林水産食品省から承認を得たので建設を認めたと説明した。

 韓国メディアは、ゴルフ場の建設が、埋め立て地を3年以内で掘り起こす「やむを得ない場合」にあたるのか疑問だとし、工事を許可した利川市の対応を非難している。

 掘り起こされた豚の死骸と土壌はコンクリートで囲った場所に保管されているが、近隣の農場主は、飼育中の牛が口蹄疫に感染しないか懸念を示しているという。(編集担当:新川悠)