米国のブログ「kansaigreatness.blogspot」では、日本に滞在中の米国人男性が、日米のコマーシャル(CM)について語っている。

 筆者は日本のCMの質の良さに驚いたようだ。しかし、いかにも高額を投じて製作しているかにみえるCMが、安っぽいドラマの間に流されるのに違和感を感じるという。

 筆者は日本のCMから多くの日本文化の内面性を学んだという。もちろんCMから全てを学んだわけではないが、いつも発見があり、日本に住んでいない米国人が見ても考えさせてくれることがある、と述べている。さらに、米国の単純で内容のないCMは、日本人に何かを考えさせるだろうか?と疑問視している。

 筆者は、サントリー缶コーヒーのBOSS(ボス)の宣伝を例に挙げ、米国の俳優トミー・リー・ジョーンズが松尾芭蕉(まつおばしょう)に扮して奥の細道を旅しながら一句詠むCMはすばらしいと絶賛している。トミーは、毎回さまざまな仕事を経験しながら地球人の生活を調査する宇宙人の役で、このCMを数年にわたって演じており、トミーというとBOSSを思い出させるほど象徴的な存在になっていると説明している。

 芭蕉に扮するトミーの格好は、米国人にとってもあきらかに奇妙で、場所もどこだか分からないが、CMはシリアスな雰囲気のなか、哲学的なメッセージを発しているとの見方を示している。

 筆者は、一方で米国のCMについて、メッセージ性のなさが残念だと述べ、例えば米マクドナルドの宣伝で、1ドルのコーヒーとブリットを食べているカップルの会話で、男性が女性に意見できず、ただ1ドルメニューを注文するしか脳がない男性というストーリーだ。これは、米国人男性はあまり頭が良くない印象をアピールするだけだと指摘している。

 しかし、日本のマクドナルドの宣伝は、ただ新商品を露骨に紹介するのではないという。女性のいいなりになる元気のない男性ではなく、陽気でかわいらしい女性が幸せそうに振る舞うことで、食べ物のイメージをアップさせているという。

 日本がかわいい文化だということはいうまでもないが、かわいらしいイメージと幸福感がマッチして非常に説得力があると筆者は見ている。この商品を食べると幸せな気分になるというイメージに繋がっているようだ。特に何かを語るわけではないのが、多くを語るがあまり幸せなメッセージが伝わらない米国の宣伝との文化的な差が顕著だとつづっている。

 筆者は、訪日の機会がなくても動画投稿サイトYoutubeで日本のCMを見て、日本文化を学んでみてはどうだろうか?と締めくくっている。(編集担当:田島波留・山口幸治)