超円高と葛藤する逆輸入車に新グレード追加【トヨタFJクルーザー新車情報】【ニュース・トピックス:トヨタ】
売れてるFJクルーザー。残念ながら、超円高還元値引きはなし
トヨタは、FJクルーザーに新仕様の“ブラックカラーパッケージ”、“レッドカラーパッケージ”を設定し12月1日より発売する。
新たに設定された “ブラックカラーパッケージ”、“レッドカラーパッケージ”は、 それぞれ「黒」と「赤」にこだわった仕様。本格派4WD車でありながら、カジュアルでオシャレなFJクルーザーの魅力を高めた新パッケージだ。
レッドカラーパッケージは、レッドのモノトーンの外板色に、ブラックとレッドを配した専用の本革巻き3本スポークステアリングホイールや撥水・防水ファブリックシート表皮を採用。ブラック&レッドの組み合わせで、オリジナリティを際立たせた仕様になっている。
トヨタFJクルーザーのブラックカラーパッケージを評価すると、極端にいうとホイールをスチールからアルミに変えて、シルバー塗装部分をブラックにした程度だ。約11万円分のオプションが、そのまま価格アップしている。レッドカラーパッケージも、ブラック&レッドのシートと塗装くらい。こちらは、ベース車のカラーパッケージと同じ価格になっている。こうなると、完全にバリエーション追加。買い得感は無く、好きならどうぞ。と、いったレベル。
トヨタFJクルーザーは、アメリカで生産されたものを日本に輸入している逆輸入車。今の日本の経済は超円高で、国内の自動車メーカーが大苦戦している現状だ。輸入車のFJクルーザーは、逆に円高による利益が増えているクルマでもある。おもしろいことに、国内のFJクルーザー人気は高く、販売台数は増加傾向。3桁前半の月販販売台数を予想していたクルマだったが、なんと1000台/月に届きそうな勢いだ。価格引き下げで、さらに販売台数を伸ばすか、手堅くしっかりと儲けていくのか、微妙な判断だとは思う。
しかし、我々ユーザー側から見れば、安くていい車が欲しい。輸入車は価格引き下げに無関心だが、ここはトヨタにも頑張って欲しいものだ。北米でデビュー当時のFJクルーザーは、日本国内では発売予定がなかったことから、並行輸入車が多く入ってきた。そこにマーケットがあることを察知したトヨタが、国内導入を決めた経緯がある。並行輸入車との価格差が出れば、また並行輸入車が売れるというジレンマに陥ることになる。
<トヨタFJクルーザー価格>
・レッドカラーパッケージ 3,240,000円
・ブラックカラーパッケージ 3,350,000円
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