70歳でエベレストに登った老人の驚愕の運動法

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 社会人になると、多くの人は運動が不足しがちになるものです。そして運動不足が習慣化してしまうと、いざ運動を始めようと思っても億劫になってしまったり、なかなか続かなかったりします。
 元プロスキーヤーの三浦雄一郎さんも、現役引退後は運動不足と暴飲暴食によりどんどん体重が増加し、60歳を過ぎたころには心臓の冠状動脈硬化まで引き起こしてしまいました。
 しかし、その後トレーニングに励んだ三浦さんは、信じられないことに2003年に70歳でのエベレスト登頂に成功、その5年後にも再び登頂し、当時のギネス記録を打ち立てしまいます。
 彼が積んだトレーニングとはどのようなものだったのでしょうか。

■三浦流ヘビー・ウォーキングとは?
 三浦さんは65歳の時に、70歳でエベレストに登ることを決意しましたが、これまでの不摂生がたたり、最初は標高531mの藻岩山ですら頂上に辿りつけなかったといいます。何とか5年後までにエベレストに登ることのできる体力をつけたかった三浦さんは、足と背中に負荷をかけながらの歩く「ヘビー・ウォーキング」を始めました。
 最初は足首に1キロのアンクルウェイトを巻き、背中に10キロの荷物を詰め込んだザックを背負って歩くことから始め、とにかく外出するときは常にその装備を身につけるようにしたそうです。その結果、3年後には片足8キロ、背中に30キロの負荷をかけた状態で1時間以上歩けるようになったといいます。その効果は登山にも表れ、6000〜8000m級の山にも登れるようになっていました。

■日常に負荷をかけると効果的
 三浦さんがやっていた方法は、一般の人には真似をしがたいものかもしれません。しかし、ここまで重いものではなくとも、日常生活に負荷をかけるトレーニングは有効だと、三浦さんは言います。
 たとえば通勤電車の中でつま先立ちをすれば足の筋肉が鍛えられ、吊革につかまらずに立てばバランス感覚を養うことができます。たったこれだけでも、毎日続ければ運動不足は改善されるはずです。

■トレーニングは「ながら」「ついでに」が効果的
 運動やトレーニングを習慣化するために効果的なのが「ながら」「ついでに」の発想だと三浦さんはいいます。
 前述の電車での運動のように、毎日行っている行動の中には、トレーニングと並行させることのできるものが案外多いものです。同時に「ついでに」の発想もトレーニングを充実させます。近くのコンビニに行くついでに、足に重りをまいたり、荷物を背負ったりすることで、日常生活を送りながら負荷の高いトレーニングをこなすことができるのです。
 わざわざ運動のための時間を作るのが億劫な人でも、日常生活の一部に運動を組み込めば、継続しやすくなります。

 『三浦雄一郎の「歩く技術」』(講談社/刊)には、運動を継続させるための心構えやコツに始まり、効果的なウォーキングの技術まで、三浦さん自身の体験を交えてつづられています。特にウォーキングの技術は、姿勢や理想的な体重移動などが細かく解説されており、登山やジョギングにも活かせる内容となっています。
 運動の秋ということで、まずは日常生活の細かな時間にちょっとした運動を取り入れることから始めてみるといいかもしれません。
(新刊JP編集部/山田洋介)


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