受験やビジネスシーンに置いて、人間の心や身体の仕組みを熟知しよう。あくびや背伸びはOK!?

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前編の続き後編です。

◎やはりそうか!ヒラメキやすい場所はベットの中!?

<調査内容>:起業家が「ひらめいた」場所は?
<結果>
・1位 → 寝床
・2位 → 乗り物
・3位 → 歩いているとき

なんと1位は眠る場所でした。なお、ヒラメキはアルファ波が発生しているときですが、うとうとしているときは「シータ波」が出ています。この「シータ波」がでているときは、夢だか現実だか区別がつかない不思議なことが次から次へと脳裏をすぎるそう。つまり、この「シータ波」がでているときは、ときにとんでもない非常に奇抜なアイディアが浮かびやすいのです。

【テクニック】:アイディアも時間が経つと忘れてしまうため、自分の枕元に紙とペンと電気スタンドを置きましょう。

≪見解≫:私も頭にひらめいたものは極力メモ書きしています。電車に乗ることも多いので、「F分の1のゆらぎ」に揺られながら本を読んだり目をつぶっていろいろ考え事もするので、小さいメモ帳とペンは必需品です。移動時間をつかった脳の覚醒はあなどれません。
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◎大事なクライアントにはノルアドレナリンを出させない!

○アルファ波とβエンドルフィン → リラックスしたり快感を得たときに発生
×ノルアドレナリンとベータ波  → ストレスや緊張感、不安や怒りのときに発生

【テクニック】:相手の警戒心を解いた後、赤や暖色系ではなく、青や寒色系のパンフレットなどを使用しましょう。商談や接待は、観葉植物など緑があるとベスト。

≪見解≫:互いに情報や意見をアウトプットし、他の案をインプットしながらブラッシュアップするときはまた違いますが、何事においても人間関係に交渉事はつきものです。相手をリラックスさせる術は、覚えておいて損はありません。また、自分の魅力をアピールするためのパーソナルカラーも診断し、覚えて置いたほうが良いでしょう。

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◎意外にも休憩時間のタバコはリラックスにならない!

ニコチンは脳の血管を収縮させる作用があり、脳血流が減り、大脳へ行く酸素も減ってしまいます。休憩したつもりが逆に作業効率を落とす結果に。

<研究内容>:15分喫煙した人と吸わなかった人にある問題を処理するまでの時間を測定。
<結果>:タバコを吸った法が処理する時間が12%長かった。

【テクニック】:近くに買い物にいったり食事をしたり、足をつかって身体を動かし、筋肉中の筋紡錘という神経末端を刺激して脳に覚醒作用を起こしましょう。

≪見解≫:休憩の合間のちょっとした仮睡眠も有効のようです。椅子などに座り、軽く目を閉じるのです。横になってしまうと熟睡してしまうので、軽く目を閉じて頭の中をからっぽにするか、楽しいことを思い出し、脳内にβエンドルフィンを分泌させ、アルファ波を発生させましょう。

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◎遠慮しない!あくびと背伸びは常にOK!

あくび・・・大脳は常に大量の酸素を必要とする臓器のため、脳が酸欠状態になったとき、一度に大量の酸素を肺に吸収しようとする生理現象。また口を閉じるため咀嚼筋を収縮させることにより大脳が刺激され覚醒されます。

背伸び・・・全身に力を思いっきり入れることによって、筋肉の中の筋紡錘が刺激され、大脳が覚醒します。

【テクニック】:仕事中であってもあくびや背伸びは大脳に必要不可欠な生理現象。思いっきり実行しましょう。

≪見解≫:あくびや背伸びの他にゆっくり深呼吸するとセロトニンが増えます。落ち着きたいとき無意識に行う仕草にもやはり意味があります。学校や職場で職場どうしてもあくびをしたいときは、マナーとしてハンカチや手、本や書類などで顔を覆うと良いでしょう。いつもカラダがすぐれないと感じる人は、「排泄」などを含む人間の機能になくてはならない生理現象に素直に従う心のゆとりを持つことから始めてみましょう。

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◎午前は「頭脳」に、午後は「体力」を使おう!

午後2時30分〜4時 → 1日のうちでもっとも血圧が高くなる時間(個人差あり)

□朝型タイプ 午後3時以前に体温が最大に
□夜型タイプ 午後3時以降に体温が最大に

【テクニック】:朝食は必要不可欠。朝食の2時間後に血糖値が上昇し、脳の長期記憶力がアップするため、午前は会議など頭脳戦にし、午後は体力戦で勝負すべし。

≪見解≫:夜間は性欲を抑えるホルモンが昼間の5倍分泌されるといわれています。人間もやはり朝から昼にかけて活動するのが通常で健全な営みです。仕事柄、仕方なく夜間に勉強したり働く人は、体調が崩れるのを予防する意味でも日頃からこまめにストレスを発散しましょう。

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◎怖い! お酒の飲みすぎは脳神経細胞が溶ける!?

過度な摂取は肝臓だけでなく、大脳にとっても有害です。脳には本来、有害物質を通さないバリアー(専門用語:血液脳関門 blood-brain-barrer)を備えていますが、アルコールはこのバリアーを通過してしまいます。そして、脳神経細胞の細胞膜を溶かしてしまうのです。

・飲んだ後に記憶がなくなる → 短期的な記憶障害
・飲酒歴が長い → 長期的な記憶障害 アルコールによる脳障害:「コルサコフ症候群」
 (例)日本酒5合を毎日20年間飲み続けると、脳が20〜30%萎縮する

【テクニック】:アルコールは、人間関係を円滑するメリットや少量での善玉コレステロールの増加や動脈硬化の予防以外はマイナス面のほうが大きいことを認識しましょう。

≪見解≫:つき合いで酒を欠かせない人やお酒好きな人でも適度な摂取量を保つことは心身ともに健全でいるためには必要なようです。飲酒運転はもちろんのこと、人の一生を左右する犯罪までに発展する恐れがあることも忘れてはならないでしょう。

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◎キメ顔は?自分の右顔を見せ、相手の左顔を見る!

・右側の顔面の表情筋 → 左の前頭葉がコントロール
・左側の顔面の表情筋 → 右の前頭葉がコントロール

右脳の前頭葉には「陰性の感情」を、左脳の前頭葉には「陽性の感情」を起こす場所があるとされています。そのため、左側が脳梗塞(こうそく)になると鬱的に、右側が脳梗塞になると楽観的になるそうです。

【テクニック】:人と話すときは意識して右側を向けて話すようにしてみましょう。

≪見解≫:人にアピールするときの、キメ顔を写真や動画で研究するのもアリ。相手に好印象を与える術を自分で自覚できれば、心の余裕が生まれ、会話もスムーズにできるようになるでしょう。

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★大脳豆知識

神経細胞の数 → 0歳でも20歳でも同じ
神経細胞をつなぐ配線(シナプス) → 成長するにつれ増えていき、大脳の体積も増加する

★脳神経の配線(シナプス)豆知識

3歳 → 80%完成
10歳 → 90%完成
20歳 → 100%完成

※大脳のどの部分の配線(シナプス)が増えるのか? → 幼児〜小学校の日常生活に左右される。
※中学受験 → 記憶や空間能力に関わる「海馬」が主役。知識があれば解ける。
※大学受験 → 運動、精神活動など話す書くなどの運動性言語や理性を生みだす「前頭葉」が主役。知識を応用して解くことが要求される。


■最後に

受験やビジネスシーンに置いて、人間の心や身体の仕組みを熟知することは、もはや常識レベルとなりつつあります。特に脳の「前頭葉」を活性化させるための研究やソフトの開発は年々進化の一途を歩んでいます。人間は自然に治癒できる機能を持っていますが、人生に勢いがあるときほど心身ともに負荷をかけ無理してしまうのも人間の性です。自分のバイオリズムに合わせた軌道修正テクニックくらいは身につけて置くことは得策といえるかもしれませんね。
(荒牧佳代)