気のきいた比喩が思い浮かぶ方法とは?

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 文章を書こうとしても何も思い浮かばない、何を書いていいかわからない。読書感想文やレポートなどを書くとき、困ってしまった経験があるという人は多いのではないか。

 何を書けばいいのかわからず、何も浮かんでこない。どう書き出して、どう終わればいいのか、よくわからない。題名のつけ方がわからない。読点と段落で迷う。文末に苦労する…。
 文章を書く上で困ったり、悩んだりすることについて大学院生と中学生に聞いたところ、二者の間には勉強の質量に相当な違いがあるにもかかわらず、かなり共通した悩みや困ったことがあることがわかったという。
 『書くことが思いつかない人のための文章教室』(近藤勝重/著、幻冬舎/刊)では、ベテラン記者で名コラムニストとして知られる近藤勝重氏が質疑応答の形式で、頭のチャンネルをちょっと切り換える程度で浮かんでくる文章術、描写力がつき、気のきいた比喩が思いつく方法などを紹介する。

 文章を書く上で、描写力は重要だ。頭の中で思い浮かべたものや、目で見た景色を表情豊かに表現することで文章に深みが出る。では、どうしたら描写力がつくのだろうか。
 まずは、見たことをしっかり伝えるんだという目的意識を持つことだ。意識して、より五感を働かせることによって、普段見逃しているものまで見えてくるはず。そして見たものについて、自分はなぜそう思ったのか、どうしてそう感じ取ったのか。できあいの言葉ではなく、その場でもやもやっと浮かび上がった自分の言葉で書く。「おやっ」と思うことがあれば、その感覚は大事にする。好奇心は自分だけの言葉をもたらしてくれるのだ。
 そうすることを繰り返しトレーニングすることによって描写力はつくのだという。

 また、比喩を取り入れることも、わかりやく伝えるのに有効だ。
 しかし、うまい比喩はなかなか思い浮かぶものではない。これにはテクニックがあると近藤氏はいう。それは「ナゾナゾ」だ。一つの物事を「ナゾナゾ」のように問いかけてみるのだ。
 例えば北海道日本ハムファイターズの「斎藤佑樹投手」からナゾナゾの問いかけを考えてみよう。近藤氏が、早稲田大学の授業でこのトレーニングを行った時は、「斎藤佑樹投手」とは「おばさんにとっても自慢の息子のような男の子」という答えが学生から出たという。このように遊び感覚で楽に考えた方が面白い比喩が思い浮かぶのではないだろうか。

 本書では、たくさんの基本テクニックや例題を掲載している。
 何を書いていいかわからない、うまく表現できない人の参考書となるはずだ。
(新刊JP編集部)


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