海外にもキラキラネームは存在する。過去には英テレグラフ紙もリポート

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 泡姫、美俺、黄熊、波波波、苺苺苺。あなたはこれらの名前を正確に読めるだろうか。順に、ありえる、びおれ、ぷう、さんば、まりなる、と読むそうだ。近年、日本でこういった「キラキラネーム」と呼ばれる奇抜な名前を自分の子どもにつける親が増えているが、国内のみならず、海外でも子どもに奇抜な名前を付ける親が増えているという。

 米国では、1950年には約30%の赤ちゃんがランキングトップ10に入る名前を名付けられていたが、現在その割合は10%未満に縮小。名前の多様化は世界中で進んでいるようだ。英テレグラフ紙オンライン版は、赤ちゃんと親のための情報サイトTheBabyWebsite.comが2010年に行った「英米で最も不幸な名前」の調査結果を公開している。ここで一部を紹介する。

Jo King(=Joking ジョーク)
Barry Cade(=Barricade バリケード)
Carrie Oakey(=Karaoke カラオケ)
Tim Burr(=Timber 材木)
Mary Christmas(メリークリスマス)
Hazel Nutt(=Hazelnut ヘーゼルナッツ)

 このほかにも、Sue Shi(=Sushi 寿司)、Stu Pitt(=stupid 馬鹿)、Minnie Skurt(=mini skirt ミニスカート)、Hammond Eggs(=ham and eggs ハムと卵)、Eve Hill(=evil 邪悪な)、Ben Crobbery(=bank robbery 銀行泥棒)、Al Kaholic(=alcoholic アルコール中毒)といった名前があるそうだ。

 TheBabyWebsite.comは、「こういった名前を子どもたちに付ける親の多くは、名付けるとき、その名前の意味についておそらく気付いてさえいない」とコメント。さらに「子どもたちが自己紹介をするとき、途方もない恥ずかしさに襲われるに違いない」「幼少時はそれでいいかもしれないが、彼らが大人になったとき、ものすごく残念に思うだろう」と苦言を呈している。

 また、親が子どもの名前の(ネット上の)ドメインを購入するサイトYourBabyDomainName.comの調査によると、最低でも8%の親が子どもに名付けた名前を後悔しているという。理由は、トレンドに乗りすぎている、スペルが気に食わない、誰も正しく発音できないからなどだそうだ。名前は一生付きまとうものだ。流行や気分などに惑わされず、冷静に子どもの将来まで考えて名付けるべきだろう。

◇関連サイト
・英テレグラフ Barb Dwyer: Britain’s ’most unfortunate names’ disclosed in new survey
http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/howaboutthat/7324379/Barb-Dwyer-Britains-most-unfortunate-names-disclosed-in-new-survey.html
・TheBabyWebsite.com Silly Name
http://www.thebabywebsite.com/article.1792.Silly_Names.htm

(中村真里江)