苦戦が続くミゲール・トーレスだが、打撃と関節技志向のニック・ペースは手の合う相手だろう

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19日(土・現地時間)にUFC139「Shogun vs Henderson」がサンノゼhpパビリオンで行われる。PPV&プレリミナリーファイトで12試合と大ボリュームの同大会、プレリミナリーでもUFC以外ならメインイベントになるであろう試合が数多く組まれている。そんななかで、今回はバンタム級の一戦、ミゲール・トーレス×ニック・ペースの試合を取り上げたい。

公称MMA戦績42戦38勝4敗、キャリア序盤のイリーガルファイトを含めると57戦53勝4敗となる元WEC世界バンタム級王者ミゲール・トーレス。今年で30歳になった彼は、シカゴやインディアナでMMAが違法だった時代から、バーやジム内で階級もルールもないような戦いを経験してきた。

メキシコ系だけに長いリーチを生かした左ジャブが非常に様になるミゲールは、足技や本場ブラジル修行で身につけた柔術の技術で連勝街道を進み、08年2月にWEC世界王座に就く。その後、2人の日本人(前田吉朗&水垣偉弥)の挑戦者を含み、3度の王座防衛に成功するもブライアン・ボーウルズに敗れて王座陥落。

それ以降は4戦して2勝2敗とやや苦戦が続いている。一念発起でGSP擁するモントリオールのトライスター・ジムでトレーニングを開始し、苦手のレスリングの攻防の克服に努めている。

アップライトの構えからジャブで突き放し、懐に飛び込まれるとフロントチョーク系の技で対応してきたミゲールだが、レスラー系の台頭が目立っているバンタム級戦線で生き残るには、新しいスタイルの構築が必須条件だ。

そんなミゲールの対戦相手、ニック・ペースは元BFC世界ミドル級王者ライモン・グッドと同じタイガー・シュルマンMMA所属。もとはフルコンタクト空手道場だったシュルマン門下で、打撃と柔術を融合させたスタイルの持ち主だ。レスラーではないが、ミゲールよりテイクダウンの攻防は強いと考えられる。

ベラトールFCではフライングニーで一本勝ち、東の人材育成大会大手のリングオブコンバットでバンタム級王座を奪取し、WECからUFCへ。メジャー通算1勝2敗だが、先のアイヴァン・メンジバー戦ではメンジバーの体重オーバーにより138ポンド契約で戦い、一見優勢に見えた試合を落としている。

とはいっても、ペース自体UFC初のバンタム級戦になるはずだった昨年12月のウィル・カンプザーノ戦で減量を失敗し、これも138ポンド戦で勝利を掴んでいる。その時の決まり手が、ピローリー(※罪人の両手、首にかせをはめたさらし台)・チョーク。

ガードから右足で相手の頭を固定し、同じ右側の手を首の下に捩じりこみ、右手で右足首を掴み、左手で右足首を引き寄せて、右手と右足で頭を固定して首を絞めるという、ペースが世に広めた技だった。

キャリア57戦と8戦、ネームバリューにも大きな差がある対戦だが、ペースがミゲールを破る可能性は十分にある注目の一番だ。
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