いよいよ大相撲九州場所(11月場所)が始まります。年6回の本場所(今年は5回)の、最後を締めくくる場所ですから、やはり気合いが入りますね。

 振り返れば、昨年の今頃は、私の連勝記録がどこまで伸びるか……ということで、緊張の毎日を送っていました。報道陣に連勝記録について聞かれる度に、あえて「九州場所ではとことん数字にこだわりたい」と強気に答えていた一方で、気持ちを静めるために、大分県にある(69連勝を達成した)双葉山関の生家を訪ねて、お香を焚(た)かせていただいたりもしました。

 今思えば、かなり不安だったんでしょうね(笑)。自分が自分じゃないというか、自分のやっていること自体がわからないというか……。

 結果的に2日目に稀勢の里に負けて、連勝記録は「63」で止まってしまいました。けれども、2日目という早い時点で負けて気持ちを切り替えられたことが、今年の成績につながったと思っています。ここまで優勝4回、通算優勝回数も20という大台に乗せることができました。欲を言えばキリがありませんが、自分としてはまずまずかな、と思います。

 さて、多くの力士がそうであるように、九州場所が開催される博多の地を訪れることは、私もとても楽しみにしています。なぜかというと、博多はとにかく「食べ物がうまい!」からです。屋台のラーメンや串焼きはもちろんですが、だんだん寒くなってくるこの季節は、フグやアラなど、魚がおいしい時期なんですよ。よく「モンゴル人は魚が苦手」と言われたりしますが、私は来日したときから好んで食べていましたから、旬な魚を食べられるのが楽しみでなりません。

 先月、全力士を集めて行なわれた『食に関する講習会』では、「肉を食べ過ぎないこと」という話を聞きました。ならば、博多では毎日魚を食べてもいいくらいですよ(笑)。稽古を十分にしたあと、美味しいものを食べてリラックスすることは、力士にとって大切なことだと思っています。

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