ユヴェントスは14日、ラツィオの州裁判所に、2006年から11年までのカルチョーポリ(カルチョ・スキャンダル)に関して、イタリアサッカー連盟(FIGC)に対して損害賠償請求をしたことを発表した。ユヴェントスは「平等の扱いがなく、違法な行為によって、数億ユーロにわたる損害」が発生したと主張している。

『ガゼッタ』が主催する「ジャチント・ファケッティ賞」の授賞式に参列したFIGCのジャンカルロ・アベーテ会長は、「私は素晴らしいセレモニーのために来たんだ。ユヴェントスの動きは予告されていたものだが、私としては、おそらくふさわしい日にちではなかったと思う。もう1日待てたはずだ」と不快感を隠さなかった。同会長は「状況は進展しており、我々は冷静に前進する。ナポリでの判決についても、判決理由を吟味するまではコメントしないことになっており、このスタイルを維持するよ」と続けている。

一方、インテルのマッシモ・モラッティ会長は「今日、訴えが起こされたこと? 今日のような日に、そこまで悪意が来るとは思わない」とコメント。ファケッティ故会長の息子ジャンフェリーチェ氏は、「まったく考慮したくない。関心がないね。ライバル関係があくまでもスポーツ的なものにとどまることを願っている」と話している。

ユヴェントスのアンドレア・アニェッリ会長は、「8月10日の会見で発表した7つのアクションの一つでしかない。この国では、全員が言うことを守るわけじゃないのは明らかだ」とコメント。「我々は06年と11年のFIGCの判断について、平等な扱いを求めている。当時間違ったか、今間違えているかだ。明確にする必要があると感じている。インテルのことは付随するものだ」と主張した。

アバーテ会長が訴えを起こす日にちに不満を表したことについては、「体制側には時間をやり過ごす習慣があるが、ほかにはそれがないというだけだ」と反論している。これは、ユヴェントスの請求に対して返答するまで、FIGCが多くの月日をかけたことを指しているのだろう。

同日夜、モラッティ会長は再びユヴェントスの行為について言及している。同会長は「賠償請求は4億4300万ユーロ(約465億円)にのぼる? 大変な金額だね。だが、私は関わらないよ。正直なところ、バカげているとも思うからね。06年のスクデットを返還することなど、考えたこともない」と語った。